「一級建築士の学習の始め方を知りたい。これから一級建築士を受験しようと思うんだけど、いったいどこから手を付けたらいいんだろう…。頑張りたい気持ちはあるけど、手順がわかりません。具体的な方法を教えてください。」
この記事は一級建築士試験の学習したい方向けです。
こんにちは。ピオン太です。
本記事では、一級建築士試験の概要から勉強法までを僕の体験から記事にまとめました。
一級建築士の勉強について何から手をつけたら良いか分からない方は是非ご覧ください。
僕は大学を卒業し設計事務所で働きながら、一級建築士試験にストレート合格しました。
ですが、事前に知識があったかと言われるとそうではありません。
初めは何も分からないところからスタートしました。
色々、試行錯誤しながら勉強していくなかで遠回りしたことも多々ありました。
ポイント
僕と同じように知識もなく一級建築士試験に望む方のために、同じように遠回りしないで良いように、学習の参考になれば幸いです。
それでは、さっそく始めていきたいと思います。
一級建築士の概要
一級建築士は国家資格で建築関係の資格では、大変人気のある資格です。
大規模な建物の設計や監理を行うにためには、一級建築士の資格は必要不可欠です。
建築関係の仕事を行う方なら誰もが一度は目指したことがあるのではないでしょうか。
また、建築士には3つの資格があります。
建築士の種類
- 木造:木造の建築物を設計・監理
- 二級:小規模な建築物を設計・監理
- 一級:大規模な建築物を設計・監理
ざっくりしたイメージは上記の通りです。木造<二級<一級の順で設計、工事管理できる建物が変わってきます。
一級建築士の業務範囲だけをまとめると以下の通りです。
一級建築士の業務範囲
- ・学校、病院、劇場、公会堂、集会場、百貨店などの施設で、延べ面積が500平方メートルをこえる建造物
- ・鉄筋コンクリート、鉄骨造、石造、無筋コンクリート造、コンクリートブロック造:延床面積が300平方メートル、高さが13m、軒の高さが9mをこえる建造物
- ・木造:高さが13mもしくは軒の高さが9m以上の建造物
- ・その他:延床面積が1,000平方メートルを越え、階数が2階以上の建造物
建築の設計や監理を行いたい方には、避けては通れない資格です。
試験内容や他の資格との比較を知りたい方は以下の記事をオススメします。
難易度と合格率
まずは一級建築士の難易度と合格率の紹介です。
試験概要
- 難易度:難関レベル
- 受験者数:2万人~4万人
- 合格率:学科:20%、製図:40%、総合:10%
ちなみに過去3年分の一級建築士試験の合格率の内訳は以下の通りです。
年度 | 学科試験 | 製図試験(再試験) |
令和2年 | 20.7% | 34.4% |
令和元年 | 22.8% | 36.6%(34.2%) |
平成30年 | 18.3% | 41.4% |
一級建築士の合格率について以下の記事で紹介しているので参考にしてしてみてください。
- 【実質合格率7%】一級建築士試験の本当の合格率
- 【H21年以前とは違う!】上司に伝えたい一級建築士試験の難易度
- 【過去10年分を紹介!】一級建築士試験の足切り点と対策
- 一級建築士試験の合格基準点はいくつなの?【合格基準点を越えるために意識していた勉強法】
申し込み方法
申し込み方法
- 願書受付:4月上旬
- 申込先:公益財団法人 建築技術教育普及センター
- 受験費用:17000円
受験申込は令和3年より、原則として「ネットでの受付」のみとなっています。
以前までは「ネットでの受付」は、昨年まで過去に受験された方のみが対象でしたが、すべての方がネットのみの受付となりました。
願書を手書きで書く必要がなくなったので、手続きも楽になりました。
一級建築士試験に実務経験が必要なのかは以下の記事で紹介しています。
勉強計画
次に勉強計画についてです。闇雲に勉強を始めるよりも先にある程度計画を練っておくとスケジュール管理なども楽になります。
以下の記事で紹介しています。
- 【一級建築士試験】勉強する順番を決めた方がいい理由【習得時間がポイント】一級建築士の勉強する順番はこれ!【優柔不断な人に読んでほしい】
- 【一級建築士】1日の勉強スケジュール【学科編】
- 一級建築士試験は何から勉強すればいいの?【勉強案を紹介!】
- 一級建築士の勉強はいつから始める?【11月がベストです】
【学科】勉強方法
僕が学科試験の勉強法で意識していたことは、「アウトプット中心の勉強をする」です。
アウトプットしながら勉強することで、知識が自分のものになります。テキストをざっと見た後は、すぐに問題演習に取りかかりましょう。
学科試験の勉強法については、【一級建築士】学科試験の勉強法でお困りですか?【初学者向けに僕が合格した方法を紹介!】で詳しく解説しています。
また、学科試験でオススメな教材については、一級建築士の僕がおすすめする独学に最適な本3選をご参考に取り揃えてみてください。
-
一級建築士の僕がおすすめする独学に最適な本3選
続きを見る
【製図】勉強方法
僕は製図試験の勉強法で行っていたことは、「エスキスはチビコマで何度もくり返す、記述はノートにまとめて暗記、作図は時間を意識して早めに完成」です。
製図試験は短期戦です。限られた時間で効率よく勉強しないと間に合わないので頑張りましょう。
学科試験の勉強法については、【一級建築士】製図試験の勉強法でお悩みですか?【初学者向けに僕が合格した方法を紹介!】で詳しく解説しています。
また、製図試験で必要な製図用具については、一級建築士試験の製図用具オススメ20選【選び方の注意点も紹介】をご参考に取り揃えてみてください。
-
一級建築士試験の製図用具オススメ20選【選び方の注意点も紹介】
続きを見る
資格学校・通信講座
一級建築士試験の製図は独学合格が難しいのも事実です。もし、資格学校に通うことを検討している方がいれば一級建築士の僕がオススメする資格学校4選【実際に資格学校に通って感じたメリット】も参考にしてみてください。
また、「資格学校は費用が高いし仕事が多忙で通う時間もないんだけど、独学だと勉強のノウハウも分からずに不安」という悩みもあるかと思います。
そんな方向けに低価格でコスパの良い通信講座も厳選しました。通信講座の最大の特徴は「費用の安さ」と「無駄のない講義内容」です。一級建築士の僕がオススメする通信講座3選【コスパの良い講座を厳選】で詳しく解説しています。
-
一級建築士の僕がオススメする通信講座3選【コスパ重視で厳選】
続きを見る
独学合格について
一級建築士試験は独学でも合格は可能です。
しかし、かなりハードルが高いため製図試験については資格学校に通う方が多くいます。
独学で合格を目指す事については以下の記事を参考にしてみてください。
僕は、学科は独学でも合格する可能性はあると思いますが、製図試験については学校や通信講座を利用することをオススメしています。
メンタル面
一級建築士試験の勉強は長期戦です。
1ヶ月や2ヶ月で合格することは難しく半年~1年はかかります。
そんな中、勉強に対する気持ちが続かないこともあるかと思います。
以下の記事で気持ちの整理の参考にしてみてください。
- 【一級建築士試験】勉強のモチベーションを維持する方法【実践例】
- 一級建築士に受かる人の特徴は?【僕が実際に合格するために取り組んだこと】
- 一級建築士に落ちた人の共通点は?【一級建築士に落ちたらどうする?】
試験日
試験日が近づいてくると不安も大きくなっているかと思います。でも、直前で何かしても身につけることは難しいです。
自分のやってきたことを信じて試験に臨むだけです。
また、試験の時間配分の方法も参考にしてみてください。
免許申請
さあ、試験に合格すると次は免許登録です。登録を受けると数年おきに更新を受ける免許の更新も行う必要があるかどうかも以下の記事で解説しています。
一級建築士を活かせる事
一級建築士を取得たらどんなことに役立つかを知っておいても良いかと思います。
一級建築士は需要の高い資格なので、以下の記事も参考に紹介します。
別の資格への挑戦
一級建築士を取得した方でさらなるスキルアップを目指している方もいるかと思います。
以下に通信講座のオススメも紹介していますので別の資格の挑戦も検討してみることもオススメですよ。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事は僕が一級建築士を勉強して合格するまでの経験をまとめたものです。
一級建築士試験に挑戦しようとしている方の参考にしていただければと思います。
皆さん多忙な中、勉強するのは大変でしょうけどがんばって下さい。
本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。