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【ベテラン構造設計者集団だからこそ解説できる!】建築構造の「なぜ」がわかる一問一答【実務における54の疑問点】

悩んでいる人

「構造設計の勉強をしたいな。基本書より実務の疑問点が解消できる本が読みたい。色々な構造設計者の見解が読める本が欲しい。」

本記事ではこういった方向けに本の紹介をさせて頂きます。

こんにちは。ピオン太です。

僕は設計事務所に勤めながら構造設計を行なっています。

構造設計を勉強する上でこのような悩みはないですか。構造力学や構造設計の基本書より、実務向けに書かれた本が欲しいと。

本書は、構造設計を始めたばかりの方が業務でおちいりやすい疑問点をQ &A方式で解説しています。

ポイント

構造設計を始めたばかりだった頃に、本書を読んで「なぜ」その設計になるのかと理屈が分かることで実務の理解に役立てることができました。

今回は「建築構造の「なぜ」がわかる一問一答」について紹介していきたいと思います。

本の概要を紹介

今回紹介する本は、「建築構造の「なぜ」がわかる一問一答」という本です。

この本は、構造の初心者向けに実務でつまずきやすい点をベテランの構造設計者達が解説しています。

Q &A方式で幅広く網羅されており、構造設計者以外にも分かりやすくオススメな内容となっています。

本の概要

本の概要は以下の通りです。

概要について

初心者が実務上遭遇しがちな諸問題を、全54題のQ&A形式でまとめた、実践的な構造設計の入門書。
意匠設計者および構造設計の初心者が見落としがちな項目や判断に迷う場面を想定し、構造設計の大ベテランが、わかりやすい図解やイラストを用いて切れ味鋭く解説します。
基本設計、実施設計、現場、構造計画、構造計算の5章構成です。
2014年刊行のロングセラーを、増補改訂。
この5年の間に起こった建築構造についての制度変更や考え方の変化をふまえ、大幅に加筆・改訂しています。
また、気鋭の構造設計者4名を新たな著者として迎え、知っておくべき最新の建築材料や新構法、業務展開の可能性など、昨今の建築構造界の時流を解説する項目を書き下ろし。
さらに内容を充実させました。

著者について

著者は、 建築構造用語研究会です。

著者について

[日本建築構造技術者協会(JSCA)所属の構造設計者で結成した本書のためだけのグループ名]ということです。ちなみに日本建築構造技術者協会とは、1989年に設立された、建築構造に関する高度な技術と豊富な実務経験を有する建築構造技術者の団体です。会員数約4000人からなる団体で、全国8支部で活動している建築構造のプロ集団です。

また、本書のページ数は408ページとなっています。

本書の要点を紹介

それでは、実際に僕が読んで感じた本書のオススメポイントを3つの要点で紹介していきます。

構造の初心者でも理解しやすい内容

本書は構造の初心者に分かりやすい内容となっています。

本書は基準書のように文字や数式でビッシリと埋め尽くされた内容ではなく、本の構成や設計対象が初心者向けに工夫されているからです。

例えば、以下のような点を工夫されています。

ポイント

  • 対象は一般的に設計されることの多い、5階建て程度のS造、RC造の事務所ビル
  • 図やイラストを豊富に挿入し見やすい構成
  • 具体例を多めに盛り込みイメージがしやすい

僕は入社当初の頃は基準書はとっつきにくいし、読んでて時間がかかると思っていました。実務よりで初心者が読みやすい本として本書は大変勉強になりました。

ちなみに僕は設計事務所に入るまで構造設計の勉強はしたことありませんでした。

構造の初心者でも分かりやすい内容になっていました。

基本設計から現場までの「なぜ」を網羅

本書の特徴として、構造の幅広い範囲を網羅していることです。

構造計画や実施設計だけを解説している本は多いですが、基本設計から現場まで分かりやすく解説している本はあまりないかなと思います。

本書のQ &Aの例は以下の通りです。

Q &Aの例

  • 地盤調査だけで判断できないことは何か
  • 不整形な建物の耐震性を確保するには
  • プラン上、壁を抜きたくなったらどうするか
  • 耐震壁に孔をあけたい。許される範囲はどこまでか
  • 鉄骨造の柱脚形式、その選択基準は
  • 配筋検査のポイントはどこか
  • 絶対に倒壊しない建物にしてほしい」という要望にどう答えるか
  • 構造計算ソフトの大臣認定プログラムを使うと何かよいことがあるのか

本書のQ &Aを無作為にあげてみました。上記のような内容を5項目54個のQ &Aで解説されています。

一つの項目を深掘りしていくよりは、広く構造実務の全体の知識を補完できるような内容です。

構造初心者の方は1つの項目を深く勉強するよりも、初めは広く知識を集めて、その後に気になる分野を基準書などで勉強すればいいかなと考えます。

本書は構造実務の疑問点を広く網羅しておりオススメです。

ベテラン構造設計者集団だからこそ解説できる内容

本書の著者は日本建築構造技術者協会に所属するベテラン構造設計者達で、よくある実務の悩みを解決しいていく構成です。

設計する上での疑問点は何個もありますが54個も列挙し1つ1つを初心者にわかりやすく解説できるのは、ベテラン構造設計者集団だからです。

特に以下のような点について、執筆に配慮されています。

配慮点

  • 日常の設計業務で見落としがちな注意事項
  • 判断に迷う場面で決断の拠りどころとなるような知識

長年の経験値からの疑問点や知識を色々な方の見解を集約して解説しています。

多くの方が執筆に関わっているため、それぞれの得意分野を担当でき、内容の偏りが少ない点もオススメです。

構造設計者はもちろん、意匠設計者にもオススメな1冊

今回は「建築構造の「なぜ」がわかる一問一答」を紹介してきました。

構造設計の初心者の方が躓きやすい疑問点を分かりやすく解説されています。

僕が感じた本書の要点をまとめると以下の通りです。

本書の要点まとめ

  • 構造の初心者でも理解しやすい内容
  • 基本設計から現場までの「なぜ」を網羅
  • ベテラン構造設計者集団だからこそ解説できる内容

本書は、意匠設計者などの構造設計者以外の方でも知っていて損はない内容となっています。

もし、構造について勉強したいと考えているならば読んでいて損はありません。

というわけで以上です。

本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。

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