「一級建築士に落ちた人の共通点はどんなものがあるかな。一級建築士に落ちたけどどうすれば良いかな。」
本記事ではこういった方向けです。
こんにちは。ポンタです。
令和元年度に一級建築士試験を受けました。
自分の他にも周りには、一級建築士試験を受ける人がいました。
また、資格学校にも通っていましたので、会社や友人以外にも多くの人と関わりました。
当たり前なんですが、みんなが一級建築士に合格できるわけではなく、残念ながら落ちてしまう人もいました。
今回は、一級建築士で落ちた人の共通点について僕が気づいたことを紹介していきたいと思います。
一級建築士に落ちた人の共通点はなに?
僕が実際に一級建築士試験を受けるなかで、落ちた人の共通点で気づいたことを紹介します。
ざっくりまとめると以下の通りです。
- 色々なことに手を出している
- チェックをしない
- 自分のやってきたことにぶれる
- できないことから目を背ける
- あまりにも忙しく時間がない
一級建築士に落ちた人は、上記のどれかには該当していることが多いです。
順番に解説します。
色々なことを同時に行なっている
これは一級建築士の勉強の仕方でというよりも、一級建築士試験の勉強以外にも、取り組んでいる趣味や他の勉強などがあり、時間を割いているということです。
一級建築士は1000時間は最低でも勉強することが推奨されています。
また、単純にその人の理解度によっては、1000時間以上の勉強が必要な場合もあります。
そんな試験を受ける上で本気で合格を目指すのなら、他のことに使う時間は、ほぼ無いはずです。
仕事をしていなかったり、その試験勉強だけをしている方は、別かもしれませんが、少なくとも生活スタイルの大部分を一級建築士試験のために変更する必要があります。
自分もそうですが、周りの合格者の方も一級建築士試験を受ける間は、その勉強を中心に生活していました。
決して、他のことに時間を割きながらをしながら片手間で受かるような簡単な試験ではないかなと思います。
一級建築士試験を受けると決めたなら、趣味などの時間を削ってでも、合格を目指すくらい勉強する覚悟は必要です。
チェックをしない
チェックをしない人は一級建築士試験に落ちる人の特徴です。
一級建築士試験には、ミスが許されない項目もあるためです。
例えば、製図試験の場合は、高さ制限や容積率、建蔽率をオーバーしているものは、一発アウトです。
また、学科試験にも足切り点があります。各科目ごと+合計点の2つの足切りがあるため、ケアレスミスが多いと足切りになる可能性もあります。
チェックしたことで、不安になって解答を変えたために、間違えてしまう事もありますが、それでも何もチェックせずにいるよりは全然良いです。
チェックしたことで、解答が不安になった場合は、最初に書いたものから変えなければ良いだけです。
チェックした事で救われることの方が、僕は多いと感じています。
今まで自分がやってきたことからぶれる
一級建築士の試験までは、おそらく長い時間勉強してこられている方が多いと思います。
そんな中で、当然ですが自分なりの問題の解き方も確率してくる場合があると思います。
僕の場合ですと、構造•施工の科目で、まず初めに構造力学を解き、次に施工、最後に残りの構造を解いていました。
理由としては、力学の公式を忘れてしまわないうちに、力学を解き、次に暗記の多い施工、その他の構造は、仕事で構造設計をしていたため後回しでも問題ないと判断したためです。
僕の場合は最後までこの解き方を貫きました。いつもと違うことをすると、ミスも起きやすいかと思うので新しいことは、直前や本番ではしないことです。
本番当日は、ただでさえ緊張感がありますから、少しでもいつも通りのことをするように心がけた方が良いです。
不安や緊張から、いつもしない事をしてしまうのは、かえって危険です。
苦手から目を背ける
一級建築士は苦手をそのままにしていて合格できる試験ではありません。
なぜなら、上記でも説明していますが、一級建築士試験には足切り点があり、全ての科目をバランスよく勉強しないといけないからです。
よく構造や施工が苦手だから、あまり手をつけずに他で補おうとする方がいますが、残念ながら足切りにあっている方を知っています。
一級建築士は得意な科目を伸ばす勉強法ではなく、弱点をなくすようにバランスよく勉強する必要があります。
また、運良く学科を突破できたとしても、設備や法規、構造の知識が足りてなくて、製図試験で苦労する方もいました。
苦手な分野に向き合うことが重要です。
あまりにも忙しく時間がない
建設業は残業や休日出勤をする会社も珍しくありません。
そのため、一部のホワイト企業以外は、忙しい中勉強する必要があります。
ですが、勉強ができないほど忙しい企業で働きながら一級建築士を目指すのは、生半可な覚悟では合格できません。
周りの人に相談や交渉するなり、部署異動をしてもらうなり、
転職するなりしない限り、忙しさを理由に何度も落ちてそのままになりかねません。
本気で一級建築士を目指すのであれば、環境を変えるべきです。
もし一級建築士に落ちてしまったらするべきこと
上記で、僕の周りで一級建築士に落ちた人の共通点を紹介してきました。
その共通点に当てはまった場合は、克服して合格を目指していきましょう。
それでも、もし落ちてしまった場合は、どうすれば良いのか、実際に僕ならこうしただろうな、というものを紹介します。
リフレッシュ休憩する
おそらく一級建築士試験に落ちてしまった場合は、気持ちが切れてしまうかと思います。
それも当たり前で、長い時間勉強してきて惜しくも合格を逃してしまったら、気持ちが落ち込むのは当然です。
人によっては、切り替えられてすぐに来年の勉強を始められる方もいるかもしれません。
ですが、一級建築士試験は1年に1度しかないため、次の試験までは十分に時間があります。
早く勉強を始めすぎて、来年の試験直前に息切れを起こさないためにも、少しリラックス期間を設けた方が良いです。
この1年間で多くのことを我慢してきたはずですから、次の試験勉強を始めるまでの間に、ストレスを発散してしまいましょう。
そして、試験の9ヶ月~10ヶ月前までに勉強を始めれば良いかなと思います。
何がダメだったのか分析する
自分がなぜ落ちてしまったのかを分析する事も重要です。
来年も同じ事を繰り返さないために、自分に何が足りなかったか、これから何をすべきかを考えましょう。
自分の分析ができない人は、同じことを繰り返してしまうと僕は考えています。
一度、受験している経験は、初学者に比べてかなりのアドバンテージになるため、その経験からの反省等を生かさない手はありません。
次の試験までに時間のあるうちに、一度自分の分析をしておくと今後の勉強や試験直前に生きてきます。
プライドを捨てる
試験勉強に自分なりのプライドがある方は捨てることです。
自分のやり方を確立して、勉強してきて落ちてしまった場合、プライドを捨てて合格者や周りの意見に耳を傾ける事も重要だと考えます。
自分のやり方を貫いて、合格できなかった場合は、他のやり方で合格している人もいますので、一度こだわりを捨てて、やり方を考え直す事も必要です。
例えば、相手が年下や後輩だったとしても、勉強の方法を聞いてみたり、資格学校に通ったり、資格学校に通っている人でも周りの人と関わりを持ってみたりです。
そして、本気で合格を目指すなら、自分で考えるより、プライドを捨てて実際に合格した人に聞いてみることが、近道になるかなと思います。
まとめ:一級建築士に落ちた場合は一度自分を見つめ直しましょう
今回は一級建築士に落ちた人の共通点を紹介してきました。
どの共通点も一級建築士を受ける上で、良くない特徴です。
もし上記のような共通点に当てはまってしまっている人がいたら、注意した方が良いでしょう。
また、実際に落ちてしまった人は、一度、自分を見つめ直して気持ちを切り替えて、来年に挑みましょう。
というわけで以上です。
皆さん多忙な中、勉強するのは大変でしょうけどがんばって下さい。
本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。