「一級建築士の製図試験ではどんな用具を使えばいいんだろう。製図用具を買おうと思うけど選ぶ際の注意点はあるのかな?」
本記事ではこういった方向け。
こんにちは。ポンタです。
令和元年度の一級建築士試験にストレート合格しました。
毎日、試験本番まで仕事が終わった後も休日も図面を書き続けました。
製図試験では専用の用具を揃える必要があります。
製図試験は時間と体力の勝負なので自分に合った用具を使いましょう。
それでは順番に紹介していこうと思います。
一級建築士試験の製図用具を紹介
・必須級の製図用具
1:平行定規
製図といえばまずはこれ。
学生時代などに使ったことがある方が多いかと思います。
実際に平行定規を使うの使わないのでは、製図のスピードが大きく変わります。
平行に線を引くためにはなくてはならない用具です。
僕選ぶ際のポイントとしては
- 丈夫でしっかりしたもの
- 持ち運びがしやすい軽いもの
上記の様な視点で選ぶことがオススメです。
僕は製図試験の1週間ほど前に平行定規が壊れた経験があります。
試験日まで資格学校や家等で何度も図面を書くことになるため、ある程度丈夫なものを買いましょう。
2:製図用シャープペンシル
製図試験において、一番の相棒になる用具です。
僕も何本かシャープペンシルを持っていまして、自分に合うものを探していました。
真の太さも0.3mm、0.5mm、0.7mm等様々で部分ごとに使い分けしている人もいます。
僕の場合は、ペンを持ち変える時間がもったいなく感じたので0.7mmのシャープペンシルで全て書いていました。
柱や壁などは太くかけますし、0.7mmでも練習すれば細い線もかけますよ。
僕が選ぶ際のポイントとしては
- 0.7mmのシャープペンシルを選ぶ
- 軽くて持ちやすいものに拘った
上記の様な視点で選ぶことがオススメです。
初めは重くてグリップが固い物で書いていたんですが、手が疲れることとペンだこが出来やすかったので別のものを買いました。
3:消しゴム
はい。消しゴムは不要です。
買わないようにしましょう。
…冗談です。笑
実際には、消しゴムはできるだけ使わない様にしましょう。
図面が汚くなりますし、消す時間もかかります。
それでも、人間なので間違ってしまう場合もあるため持っておくべきですね。
僕が選ぶ際のポイントとしては
- 細かい部分はノック式
- 大きめの消しゴムがあると便利
上記の様な視点で選ぶことがオススメです。
消しゴムは、大きく消す場合と、細かい部分を消す場合で使い分けましょう。
僕が良くやってたのは、psなどを少し消したつもりでも自分の意図してないところが消えていたりしました。
消す作業は最新の注意を払いましょう。
極力、間違いをなくすようにエスキスをしっかり作り込んでおくこともオススメです。
4:電卓
電卓も製図には必須級です。
一級建築士の製図試験には、面積や高さなどの計算をしないといけません。
一つ一つの計算を手計算で行うと時間もかかりますし正確性も心配です。
面積や高さの制限をオーバーしてしまうと一発アウトなので電卓を使って計算すべきかなと思います。
僕が選ぶ際のポイントとしては
- ボタンが大きくて押しやすいもの
- 計算式をまとめて入力できるもの
上記の様な視点で選ぶことがオススメです。
僕は最初使っていたのはコンビニで売っている小さな電卓でした。
ボタンが小さく、押しにくく入力にも時間がかかったためボタンの大きさは重要だと感じました。
2つ目のポイントの計算式をまとめて入力できるものについてですが、一般的な電卓は、足し算などを一回ごとに計算しないといけません。
僕は一つずつ計算するのは大変なので、まとめて計算できるものを使っていました。
例えば、以下のようなイメージです。
- 一般;100+200=300 → 300+300=600
- まとめて計算:100+200+300=600
電卓は暗算がよっぽど得意な方以外は購入しておいた方が無難です。
5:三角定規
三角定規は主に縦の線を引くために使います。
平行定規では、横の線しか行けませんので三角定規と組み合わせて垂直に縦の線を引きます。
寸法線や壁、断面図を書く際に使うことになります。
僕が選ぶ際のポイントとしては
- 下から上まで書ける大きめが良い
- 厚みがある程度ある方がズレにくく描きやすい
上記の様な視点で選ぶことがオススメです。
寸法線や壁などを図面ごとに書くよりもまとめて引いてしまった方が時間の短縮になります。
なので、一度三角定規を当てたら下から上まで線を引けるような大きめの三角定規がオススメです。
60cmの規格であれば製図版の上から下まで一度に書くことができます。
用意した方が良い製図用具
次に必須級ではないのですが、可能なら揃えていた方が良い製図用具をまとめました。
6:勾配定規
7:ドラフティングテープ
8:テンプレート
9:蛍光ペン
10:三角スケール
11:コンパス
12:字消し版
13:はけ
14:フリクションボールペン
15:ストップウォッチ
あると便利な用具
余裕があれば揃えた方が良い用具です。
16:三角定規テンプレート
17:ペン立て
18:ファイルボックス
19:滑り止め
20:クリアファイル
製図用具を選ぶ際の注意点
製図用具には様々な種類のものがあります。
便利な物もたくさんありますが選ぶ際に注意した方が良いこともあります。
製図用具は一級建築士試験を共に戦う重要な相棒です。
しっかり吟味して自分に合うものを選ぶべきです。
そこで、僕が感じた製図用具を選ぶ際の注意ポイントもお伝えします。
1:試験会場に持ち込みできるものを選ぶ
製図用具には便利な物が色々ありますが、試験会場に持ち込めないものがあるため注意が必要です。
例えば以下のような物です。
- メモ用紙
- トレッシングペーパー
- 関数電卓
- スマホ
- 問題用紙釣り
- 電動消しゴム
試験本番では使わないけど、勉強用で使えばいいという考え方もありますが、練習の段階から試験本番で使う製図用具に慣れておいた方が良いと思います。
製図用具は試験会場に持ち込めるものを選びましょう。
2:製図用具の持ち込みすぎは禁物、かえって邪魔になる
製図用具をたくさん用意しちゃう方もいるかもしれません。
しかし、持ち込み過ぎはかえって邪魔になる可能性があります。
製図試験は時間との勝負なので、ペンや用具をあれこれ持ち替えたり探したりする時間はロスに繋がります。
それよりも、必要最低限の道具で自分の分かりやすい机周りを作った方が効率的かなと思います。
ただし、予備の道具は持っていた方が良いかと思います。
荷物にならないペンや消しゴムなどは数個持っておくべきです。
三角定規や電卓は早々試験中に壊れるものでもないので、もし壊れたらその時に買えば良いと思います。
製図用具は便利な物も多いですが、1番の時短は図面を書いて慣れることです。
用具の購入に時間を使うなら1枚でもエスキス して図面を書く方がオススメです。
3:試験の直前には新しい製図用具は買わない
なぜなら、試験本番で使い慣れていない物を使うとミスにもつながったり、製図時間が余計にかかる可能性があるからです。
僕も試験本番では無いのですが、模試の直前で新しいシャープペンシルを試してみた所、作図時間がいつもより遅くなった経験があります。
今まで使い慣れた用具、慣れた方法で試験には挑むべきかなと思います。
それでも絶対に買っちゃいけない訳ではなく、当然ですが、今まで使っていた製図用具が壊れてしまったり、無くなったりした場合は買うべきですね。
ただし、違う用具を買うのではなくあくまで使い慣れた物と同じタイプの製図用具を買いましょう。
試験本番は自分の慣れた用具と工程で挑むべきだと僕は考えます。
また、製図試験の勉強方法については、【一級建築士】製図試験の勉強法でお悩みですか?【初学者向けに僕が合格した方法を紹介!】で詳しく解説しています。
というわけで以上です。
皆さん多忙な中、勉強するのは大変でしょうけどがんばって下さい。
本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。