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一級建築士の試験時間はどれくらい?【実際に僕が行っていた時間配分も紹介!】

悩んでいる人

「一級建築士試験の試験時間を知りたいな。一級建築士の時間配分はどうすれば良いのかな。」

本記事ではこういった方向けです。

こんにちは。ポンタです。

令和元年度に一級建築士試験に合格しました。

試験を受ける上で、試験時間は気にしないといけないことかと思います。

せっかく、解けたはずの問題が時間が足らずに後から見返して後悔することは、一番もったいないことだと思います。

一級建築士試験を受ける前に、あらかじめ自分なりの時間配分を考えておくと、スムーズに試験にのぞめるかと思います。

今回は、一級建築士の試験時間について紹介していきたいと思います。

学科試験の試験時間と配分について

一級建築士の学科試験の試験時間は科目ごとに定められています。

5科目を3つのグループに分けて、それぞれで試験時間が与えられます。

 学科の組み合わせは以下の通りです。

  • 計画、環境設備
  • 法規
  • 構造、施工

上記の組み合わせです。

それぞれの試験時間が終わった後に、休憩時間があるため試験が1回1回切れます。

学科Ⅰ•学科Ⅱについて

学科Ⅰ•学科Ⅱは、計画と環境設備の組み合わせです。

この科目は、午前中に試験が行われ、一級建築士試験の一発目のになります。

試験時間は、以下の通りです。

  • 試験開始:9時45分
  • 試験終了:11時45分

合計で2時間の試験になります。

実はこの科目、結構、試験時間が余ります。

学科Ⅰ、学科Ⅱは、計画20問+環境設備20問で合計40問を解くことになります。

単純計算で、120分で40問を解きますので、1問3分で解く事になります。

3分は意外と短いと思うかも知れませんが、計画と環境設備は問題を読んだらすぐに答えが分かるか分からないか、判断できる科目です。

問題を解く事に考え込むこともあまりないかと思いますので、意外と時間が余ります。

僕の場合は60分程度で解き終わることが多かったですね。

おそらくゆっくり解いて、何度かチェックをしても時間は余る科目です。

一級建築士試験の初めの科目なので、午後からも試験が長く続くことを考えると体力温存するべきかなと思います。

早めに時終わったら、体力温存のために少し寝るのも構いませんし、午後の科目のことを思い出しながら、頭の中で復習することもオススメです。

ここで思い出せない事があれば次の休み時間に、補完する事ができますしね。

当然ですが学科Ⅰ、学科Ⅱの問題は、自分の納得いくまで解いて、その上で時間が余ると思うので次の科目に向けての準備の時間にしましょう。

学科Ⅲについて

学科Ⅲの科目は法規のみとなります。

試験時間は、以下の通りです。

  • 試験開始:12時55分
  • 試験終了:14時40分

合計で1時間45分の試験になります。

学科Ⅲは、昼休みを挟んでからの午後スタートの試験になります。

そして、何より時間が最もシビアな試験です。

学科Ⅲは全部で30問あります。1問あたり3分半の試験です。

なんだ。学科Ⅰ、Ⅱよりも時間あるじゃないかと思うかも知れませんが、法規の場合1問あたりの内容量が多いです。

学科Ⅰ等は問題文も簡単に頭に入ってきますが、法規の場合は選択肢1つ1つが法令を読むようなイメージです。

選択肢が4つあり、それが30問ですので、合計で120個、1選択肢あたり50秒ほどで解かないといけません。

選択肢を見て即決できれば良いですが、当然あいまいな選択肢もあるかと思います。

仮に、全ての選択肢を1つ1つ法令集を引いていては到底時間が足りません。

法令集を引く時間も含めての1時間45分しかないので、時間が厳しい試験になります。

全力で解いていくことは勿論ですが、いかにして法令集を引かなくても良い問題を作る事ができるかが重要なポイントです。

僕の場合は、構造が得意だったので、構造については法令集を引かずに時短ができました。

また、建築士法などについても暗記で解ける内容かと思います。

どんなに早く解いても1時間弱はかかっていたので、チェックを入れるとギリギリでしたね。

また、暗記で解けるとこも含めて、最後のチェック段階では法令集を引いて確認する事にしていました。

学科Ⅲについては、以下にして手を止めないかが重要になってきます。

どうしても分からない問題は法令集で無闇に探すよりも、最後に残して他の問題に取り組んだ方が良いです。

最もタイムマネージメントが難しい科目が学科Ⅲになります。

学科Ⅳ•学科Ⅴ

この科目は構造と施工になります。

試験時間は、以下の通りです。

  • 試験開始:15時10分
  • 試験終了:17時55分

合計で2時間45分の試験になります。

問題数は、構造30問+施工25問で合計55問です。

1問あたり3分の科目です。

実はこの科目も時間が余ります。おそらく1番時間が余る科目ではないかと思います。

早い方なら1時間弱で全て解き終わってしまうでしょう。

上記の法規と違い、完全に覚えてるかどうかの試験なので、解ける問題はあっさり解け、解けない問題は考えても答えが出ないためです。

特に施工は、数値関係が出題されやすいため覚えてるかどうかの試験になります。

構造力学についても、公式や解き方が分かってるかどうかが勝負です。

僕の場合は、まず構造力学を解いて、次に施工、最後にその他の構造を解きました。

理由は、構造力学は公式を、施工は数値関係が暗記なので直前に覚えた内容が頭から抜けないように先に手をつけたかったからです。

また、自分がそうだったのですが、時間が余ってしまう試験のため、見直しをしていると自分の解答が間違っているんじゃないかという気持ちになります。

それで、別の答えを書き換え、やっぱり書き換えないで良かったと後悔したケースが何度かあります。

その日最後の試験で、疲労もピークに来ており、集中力も朝よりは減ってるかと思います。

なので、よっぽど間違えている根拠がない限り、1度書いた答えは修正しない方が上手くいきやすいと経験してます。笑

僕は普通に解くと時間が余ると分かっていたので、学科Ⅳ、Ⅴについては、初めからじっくり1問1問ゆっくり解いていました。

一級建築士の学科試験は、9時半~17時55分で丸一日かかる試験です。

製図試験の試験時間と配分について

製図試験は1日間、休憩時間なく続く試験です。

試験時間については以下の通りです。

  • 試験開始:11時00分
  • 試験終了:17時30分

合計で、6時間半の長時間の試験になります。

試験の初めに課題文と解答用紙が渡されて、何からやるのも自由ですし、休憩時間も特に決められていません。

途中でトイレに行くのも自由です。

試験時間終了の段階で、適切に図面や記述が仕上がっていれば、自分のペースで試験を受ける事ができます。

だいたいの方は、ゆっくりする時間もなく、時間に追われる展開になるかと思いますが…笑

やり方は決まっていませんが、僕を含めてだいたい他の方は以下の手順で、製図試験を進めていくかなと思います。

  • エスキス
  • 記述
  • 作図

大きく分けて上記の手順で解いていくかと思います。

エスキスの時間配分

エスキスは、だいたい試験開始から2時間程度で行います。

どんなに時間がかかっても2時間半でまとめないと、3時間かかると作図が間に合わないかと思います。

ちなみに、この2時間程の時間で、課題文の読み込み~中間チェックまで行います。

僕の場合は、エスキスの段階でPSやDS、EPSの位置なども決めて書き込んでいたので、中間チェックを含めるとあまり時間に余裕はないかと思います。

エスキスの出来で製図試験の勝負が決まると言っても過言ではありません。

ですが、プランにこだわり過ぎてズルズル時間が経ってしまうよりは、ある程度の妥協も必要になります。

  • 課題文:15分
  • 条件整理:20分
  • エスキスプラン:60~75分
  • 中間チェック:10分

問題の難易度によって変わりますが、ざっくり上記のような時間配分でエスキスは行っていました。

よくあるパターンとして、エスキスを粘るため、中間チェックを省く方がいるのですが、オススメはしません。

理由は、中間チェックをやらずに作図の段階で気づいても修正が困難だからです。

少し修正した事が、後々、室の面積が足りなくなったり、設備や構造が成り立たなくなったりする恐れがあります。

作図段階では時間に追われ、どこまで書き込む事ができるのか焦っている場合も多いので、中間チェックのエスキスの段階なら作図の手戻りが生じません。

チェックの時間は重要なので無理にでも取った方がいいとは思います。

記述の時間配分

記述については大体、1時間程度で行うことが一般的かなと思います。

僕の場合は、最終的に45分程度で仕上げていました。

慣れないうちは文章を書くだけで、手が痛くなり、中々文章もスラスラ思いつかないかと思います。

また、課題文を読んだ段階、エスキスを始める段階でなんとなく、どんな文章を書こうかとキーワードを決めておくとエスキスとの相違が起きないため楽です。

記述については、用紙を見て文章を考えるのではなく、エスキスをやりながら考える事で、時間の短縮できます。

記述のキーワードを考えておくと、エスキスの迷いも減るため、エスキス時間の短縮にも繋がりオススメです。

じゃあ、記述の知識はどうつけるかというと、暗記になります。

前もってどんな計画の時にどんな工夫ができるのか、自分の引き出しを多くもっておく事で、どんな記述文がお題でも、対応できます。

慣れてくると、今回はいつものあれを書くか、という感覚で考えずともスラスラかけるようになります。

僕の場合は、手はひたすら文章を書き続けるのですが、気持ちや頭はリラックスできる時間になっていました。

作図の時間配分

作図の時間がどれくらい必要なのかは、人によって異なります。

一般的には、2~3時間だと言われます。作図のスピードは、向き不向きや、努力の差もあるので、どれくらい確保するかは自分で把握しておく必要があります。

僕の場合は、平均で2時間半くらいでした。

書き込み量の多い課題だと3時間程、少ないものだと2時間弱かかっていました。

作図はエスキスのプランをどれだけ丁寧に、書いているかでもスピードが変わってきます。

例えば、PSやDSの位置、外構や家具の配置などを決めておくと作図中に考えなくて済みます。

僕は、家具については作図段階で、無理のない位置に配置できていたので、エスキス段階では考えませんでしたが、PSや外構の配置はある程度決めていました。

作図段階では、時間配分が上手くいっていれば気持ちも楽なはずです。

また、作図後の時間はチェックを行います。この時間をどれだけ取る事ができるかが重要です。

僕の場合は、だいたい15分~30分は最低でも確保できるようにしていました。

ギリギリで書き上げて、防げたミスを修正する時間がないのはもったいないです。

作図後のチェック時間をどれだけ取れるかを、意識しながら製図試験を受ける事が大事かなと思います。

まとめ:一級建築士試験は学科、製図共に時間配分が重要!

今回は一級建築士試験の試験時間について、紹介してきました。

学科試験、製図試験共に時間にシビアなのが一級建築士試験です。

時間配分を間違えて、解けるはずの問題が解けない事がないように、常に時間を意識しましょう。

模試や個人的な問題演習で、時間を意識するクセをつけておくと本番が楽になります。

というわけで以上です。

皆さん多忙な中、勉強するのは大変でしょうけどがんばって下さい。

本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。

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