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一級建築士を諦めたとしても大丈夫?【あなたは本当に一級建築士が必要なのか?】

悩んでいる人

「一級建築士試験で心が折れそうだから諦めたいな。一級建築士を諦めたいけど不安だな。そもそも自分には一級建築士が必要なのだろうか。」

本記事ではこういった方向けです。

こんにちは。ポンタです。

令和元年度に一級建築士試験に合格しました。

自分の場合は幸いにも合格できたのですが、周りの方で一級建築士を諦めたとい言葉をよく耳にします。

建設業界は多忙なので一級建築士の勉強をしながら働くのはかなり骨が折れます。

そんな中、試験勉強が上手くいかなければ諦めてしまいたいと考えるのは当然かもしれません。

今回は、一級建築士を諦めることについて紹介していきたいと思います。

一級建築士を諦めることは悪いことばかりではない

結論から言いますと、一級建築士を諦めるという選択は必ずしも間違いではありません。

理由は、一級建築士を諦めたとしても支障がない仕事はたくさんあるからです。また、一級建築士を取得していなくても昇進している人もいます。

必ずしも一級建築士の取得を目指す事が正しいとは言えないと思います。

一級建築士を諦めることは、悪いことばかりではありません。

例えば、メリットとして

  • 自分の時間が得られる
  • 自由に使えるお金が増える
  • 精神的に楽になる

上記のようなメリットもあります。

1:自分の時間が得られる

一級建築士試験は長期戦です。

1年間で学科から製図まで勉強し、一般的には1000時間以上の勉強時間を確保する必要があります。

級建築士を諦める事で、年間1000時間もの自由な時間が生じます。

1000時間あれば、大抵のことで素人がセミプロレベルになることができると言われています。

例えば、新しく趣味を始めるなり、別の勉強を始めたり、副業に勤しんだりすることができます。

一級建築士を諦めることで自分の時間が増え新しいことにチャレンジすることができます。

2:自由に使えるお金が増える

一級建築士を勉強するには当然教材が必要です。

独学で勉強するなら数千円程度で済むかもしれませんが、合格率は低く、製図においてはかなり難しいです。

多くの方が資格学校に通うことになるかと思いますが資格学校の費用は決してバカになりません。

例えば、製図だけでも通うとなると10万~40万円程度、学科から通うとなると大手資格学校では100万円近いお金がかかります。

一回で合格できれば、まだ許容できるかもしれませんが、何度も受験していると毎年ボーナスが資格学校代に消えることになります。

もし毎年、数十万円が自由に使えれば生活に余裕が生まれますね。

一級建築士のために数十万円~100万円を費やしても惜しくないかは考えてみても良いかもしれません。

3:精神的に楽になる

一級建築士を諦めるか迷っている方は少なからず上手くいかない理由があるのだと思います。

例えば、仕事が忙しい、他にやりたいことがある、金銭的な余裕がない、建築に興味がない、勉強したくないなど。

また、「今年こそは絶対に合格しないといけない」といって睡眠時間を削りながら働き、無理をして体を壊した人を見てきました。

現代社会には様々なストレスがありますから、一級建築士の勉強がストレスになっているのなら諦めてしまっても良いと思います。

無理をして心や体を壊すよりも、健康にストレスなく生活することが一番かなと思います。

じゃあ、一級建築士を諦めるデメリットは全くない訳ではありません。

例えば、下記の様なデメリットがあります。

  • 規模の大きな建物を自分の名前で設計できない
  • 資格がないと資格手当がもらえない
  • 構造設計一級建築士など一部の資格の受験条件を満たせない

上記のデメリットを許容しても問題ないなと、思えるなら一級建築士を諦める選択も悪くないのかなと思います。

一級建築士を諦めることは、必ずしもあなたにとって悪いことばかりではありません。

諦める選択はネガティブなだけの選択ではないということです。

あなたには本当に一級建築士が必要なのか

そもそも一級建築士が必要なのでしょうか。

確かに持ってないよりは持っていた方が良いとは思いますが、一級建築士を取得するには時間も費用もかかります。

一級建築士を取得する事で何ができるのかというと、どんな規模の建物でも設計することができるということです。

一級建築士のメリットは業務上で言えば、上記の通りですが、資格取得の副産物として

  • 建設業界での独立、転職、昇進がしやすい
  • 社内外の評価が得やすい
  • 建築の知識が身につく

などのメリットはあります。

上記のような点を踏まえて、自分に一級建築士が必要なのかを考えてみましょう。

自分に必要だと感じないなら一級建築士を諦めても問題ないと言えるからです。

例えば、以下のような人であれば一級建築士の必要性は少ないと言えるかと。

  • 建設業界以外の仕事に興味がある
  • 自分の名義で設計や審査をしなくても良い
  • 会社での昇進にあまり興味がない

建設業界以外の仕事に興味がある場合

もっとも一級建築士を取得するメリットが少ない方になるかと思います。

一級建築士は建設業で働く方なら有名な資格ですが、異業界で働く上では具体的な部分までは認知がないかもしれません。

建築とは別の業務に携わりたいと考えている方は、一級建築士への時間と資金の投資は少しもったいないですね。

例えば、一級建築士取得への勉強時間やお金で、転職活動に向けた準備をしたり、スクールや教材費にあてて、別の事を学んだりする方がその人の為にはなります。

自分の名義で設計や審査をしなくても良い場合

一級建築士があると自分の名前で設計や審査をする事ができます。

ただ、企業に所属している場合は必ずしも一級建築士がないと設計や審査にかかわる事ができない訳ではありません。

それは、設計事務所やゼネコンなどでは、上司の名前で確認申請書を提出する場合が多いためです。

設計や審査業務に携わりたい方でも、一級建築士を取得せずに仕事をすることは可能ということです。

会社での昇進にあまり興味がない

一級建築士は建設業界では昇進の要件になり易い要素です。

上記でも触れていますが、自分の名義で設計や審査ができるため上司として任命しやすいからです。

例えば、設計事務所の代表や企業で設計部門の部長クラスとなってくるとほとんどの方が一級建築士を取得しています。

ですが、昇進に興味がないのであれば一級建築士を必ず取得しないといけない訳ではありません。

資格がなくても仕事はできますし、昇進する事での給料や責任、労働時間などを照らし合わせて割りに合わないと感じる方もいるかと思います。

ただ、独立して自分の事務所を開きたい方や建設業界での昇進材料として活用したい方は取得した方が良いです。

まとめ:一級建築士を諦めることも一つの選択肢

一級建築士を諦める事は悪いことばかりではなく、時間や金銭面などでのメリットもあります。

一級建築士を諦めるべきか迷っている方は、自分に一級建築士が本当に必要なのかを一度考えてみても良いかもしれません。

その上で、一級建築士を生かして仕事をしたい方は、大変ではありますが頑張って勉強しましょう。

それ以外の方については一級建築士を諦めたとしても問題はないかなと思います。

一級建築士は必ず取得しなければいけない資格ではありません。

もし他にやりたい事や勉強自体がストレスになっている場合は、一級建築士を諦める事も一つの道です。

というわけで以上です。

皆さん多忙な中、勉強するのは大変でしょうけどがんばって下さい。

本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。

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