建築士を取得すると、専門性が大きく向上しキャリアの選択肢が広がります。しかし多くの方が、
「次に取る資格は何が最もコスパがいいのか?」
という悩みにぶつかります。
結論から言うと、建築士の次に狙うべき資格は、
「自身がどの方向にキャリアを伸ばしたいか」
で明確に分かれます。
この記事では、建築士との相性が良く、なおかつ転職・仕事・収入面でメリットが大きい資格を
5つに絞って分かりやすく解説 します。
🔎 建築士からのおすすめ資格は大きく5つに分類できる
建築士を取得した後のキャリアには、次の5つの方向性があります。
- 現場管理に強い技術者になる
- 住宅・デザイン領域を深める
- 不動産領域へ広げる
- 防災・安全の専門性を持つ
- 設備・省エネ技術に強くなる
そして、それぞれに最適な資格が以下のとおりです。
| キャリア方向性 | 最適資格 |
|---|---|
| 現場管理 | 施工管理技士 |
| 住宅デザイン | インテリアコーディネーター |
| 不動産・営業 | 宅地建物取引士(宅建) |
| 防災・安全 | 防災士 |
| 省エネ・設備 | エネルギー管理士 |
① 施工管理技士|現場に強い建築士として評価が爆上がり
✔ 建築士と施工管理技士のダブルライセンスは最強
施工管理技士は、建設現場の
- 工程管理
- 安全管理
- 品質管理
- 原価管理
を統括する国家資格です。
建築士が施工管理技士を持つと、
- 現場・設計の両方に強い技術者
- 現場所長候補として評価が高い
- 給与アップが見込まれる
といったメリットがあります。
特にゼネコンや工務店では、
建築士+1級施工管理技士 の組み合わせは重宝されます。
✔ 施工管理技士が向いているのはこんな人
- 現場経験を積んで幅広く仕事がしたい
- 管理職を目指している
- 転職活動で市場価値を高めたい
② インテリアコーディネーター|住宅・店舗などデザインに強くなる
✔ 女性人気も高い、建築士と最も相性の良い資格
インテリアコーディネーターは、住宅・マンション・店舗のデザインに関わる仕事で役立つ資格です。
建築士が取得すると、
- 住宅設計
- リフォーム提案
- 内装デザイン
- ショールーム勤務
など、デザイン性の高い仕事へ広がります。
✔ こんな人に向いている資格
- デザインに興味がある
- 住宅系の仕事をしたい
- 設計とインテリアの両方に強くなりたい
③ 宅地建物取引士(宅建)|不動産知識がつき最強の汎用資格に
✔ 建築士と宅建は鉄板の組み合わせ
宅建は不動産取引に必要な国家資格で、難易度も中程度。
建築士からのステップとして最も効率が良い資格のひとつです。
建築士が宅建を持つと…
- 不動産会社で即戦力
- リフォーム・住宅営業で説得力アップ
- 投資用物件の評価もできる
- 将来の独立に役立つ
と、仕事の幅が一気に広がります。
✔ こんな人に向いている資格
- 不動産に興味がある
- 営業・提案型の仕事をしたい
- 将来独立も視野に入れたい
④ 防災士|自治体・建設会社での評価が高い
✔ 災害リスク評価の専門性を持てる
防災士は、防災・災害対策について体系的に学ぶ資格で、近年需要が拡大しています。
特に自治体・公務員・建設会社で高く評価されます。
建築との相性も良く、
- 地域防災活動
- 災害対策アドバイザー
- 企業のBCP対策
- 建築物の安全評価
といった業務にも活かせます。
✔ 防災士が向いている人
- 災害対策に興味がある
- 公共性の高い仕事をしたい
- 安全・防災の専門知識をつけたい
⑤ エネルギー管理士|今後伸びる「省エネ・設備」分野に強くなる
✔ ZEB・省エネ設計に対応できる技術者に
エネルギー管理士は、工場やビルのエネルギー管理を行う国家資格です。
特に近年は
- 省エネ設計
- カーボンニュートラル
- ZEB建築
などの需要が急増しており、建築士との相性が抜群。
設備設計一級建築士を目指す人とも非常に相性が良い資格です。
✔ 向いている人
- 設備の知識を深めたい
- 省エネ・環境分野に興味がある
- 大型建築の設計に関わりたい
📘 まとめ|建築士の次に取る資格は“方向性”で選ぶべき
建築士の次に取るべき資格は、
あなたがどの方向にキャリアを伸ばしたいかで明確に分かれます。
| キャリア方向性 | 最適資格 | 得られる未来 |
|---|---|---|
| 現場管理 | 施工管理技士 | 現場所長・管理職 |
| デザイン | インテリアコーディネーター | 住宅デザインに強い技術者 |
| 不動産 | 宅建士 | 営業・独立の可能性UP |
| 公共性・安全 | 防災士 | 自治体・建設会社で評価UP |
| 設備・省エネ | エネルギー管理士 | ZEB・省エネ設計に強い |
どれも建築士との親和性が高く、
キャリア・収入・転職のどれにもプラスになる資格 です。
本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。