「一級建築士のすごさがよく分からない。一級建築士ってよく聞くけど、どれくらいのすごさか誰か教えてくださいな。これから一級建築士を取得するか考えてるから一つの目安にしたい!」
こういった方向けです。
本記事では、一級建築士はどのくらいのすごさなのかについて紹介します。
こんにちは。ピオンです。
僕は、一級建築士として設計事務所に勤めながら、日々業務に励んでいます。
一級建築士というと名前はよく聞くけど、実際に「どのくらいのすごさなのか」よく分からないというのが正直な感想だと思います。
今でこそ違いますが、僕も今の仕事に就いて、一級建築士試験を受けるまではよく分かっていませんでした。
ポイント
結論から言うと、一級建築士は合格率も低く、建築業界の中で間違いなく難関資格です。取得後は年収や、仕事の幅も変わってくるというメリットもあります。
今回は「一級建築士のすごさはどれくらいなのか」について解説していきたいと思います。
一級建築士のすごさとは?年収や活かせる仕事を解説
年収の高さは本当?一級建築士の平均年収とその理由
実際に、一級建築士の平均年収は約900万円と言われています。なぜこのように高い年収になるのか?
まず、一級建築士は、建築物の設計や監理などを行う職でありそのスキルや知識は高く評価されています。
また、建築物の設計や監理には責任が伴うため、高い報酬が支払われることが多いのです。
さらに、一級建築士は、国家資格であるため、他の設計業務と比較して競争が少なく、需要が高いという特徴があります。
また、近年では、高層ビルや大型商業施設、公共施設などの大型プロジェクトが増加しているため、一級建築士の需要が高まっています。
一級建築士の年収が高い理由は、上記のような要因が作用しています。
ポイント
しかし、高い年収を得るためには、長年にわたって培ったスキルや知識が必要であり、それに加えて、建築業界での信頼と実績を積むことが不可欠です。
ちなみに上記の内容は、開業している一級建築士の例であり、僕みたいにサラリーマン建築士の年収は、企業によって異なります。
おおよその平均年収としては下記の通りです。
平均年収
- 設計事務所:450万円~550万円
- ハウスメーカー:500万円~700万円
- ゼネコン:500万円~1000万円
- 公務員:500万円~700万円
日本人の平均年収が450万円前後だと考えると、平均よりは少し高めかなとなっています。
建築だけじゃない!一級建築士の活かせる仕事とその内容
一級建築士は、建築以外の分野でも活躍できる場があります。
例えば、下記のような職種です。
異業種
- 建築関係書籍の編集者や出版社の担当者
- インテリアデザイン
- 建材メーカー
- ICAD等のソフトウェア開発
- 学校の講師
- 金融関係における不動産の評価
また、一級建築士の専門的知識は、都市計画や景観、環境保全、防災などの分野でも活かすことができます。
一級建築士の持つスキルと知識は、建築以外の分野でも高い評価を受けており、様々な仕事に就くことができます。
一級建築士難易度と合格率 - 他の資格との比較で解説
一級建築士の資格取得の難しさ
一級建築士の資格取得は、正直言って「難しい」です。
勉強量も1000時間程度と多いし、学科試験、製図試験と2つの試験を乗り越えなければなりません。
例えば、一級建築士の試験では、設計図面の作成や、建築における5つの分野の幅広い知識が必要です。
さらに、その知識だけでなく、設計した図面をプレゼンする文章力や、限られた時間で作図するスピードなども必要になってきます。
ポイント
取得するためには多くの時間や、働きながら勉強する根性、それに加えて資格学校に通うとなると、多くのお金が必要になってきます。
しかし、一級建築士になれば、そんな苦労も報われる部分もあります。
なんといっても、自分が設計した建物が、実際に人々に使われる姿を見ることができますし、資格手当による給料の増加や、転職にも有利になります。
建築物って、人生の中で一番多くの時間を過ごす場所ですから、やっぱり自分で作った建物を使ってもらえるのは嬉しいものです。
他の資格と比較した一級建築士の偏差値
一級建築士の資格取得には多大な努力が必要であり、その難易度は他の資格と比べても決して低くはありません。
一般的に、合格率が低い資格は難易度が高いとされますが、一級建築士の場合はその通りで、合格率は10%程度と常に低水準となっています。
他の資格と偏差値を比較すると、下記の通りです。
資格名称 | 偏差値 | 業種 |
司法書士 | 72 | 法律 |
税理士 | 68 | ビジネス系 |
一級建築士 | 66 | 建築 |
中小企業診断士 | 66 | ビジネス系 |
社会保険労務士 | 65 | 法律 |
行政書士 | 65 | 法律 |
どれも有名な難関資格ですが、一級建築士も同じくらいの偏差値ですね。
しかし、その難関をクリアすることで、建築士としての社会的な立場を手にすることができます。
一級建築士によるまちづくりの可能性と社会的な貢献
一級建築士の仕事は社会的にも重要な役割を担っています。
住宅や大規模建築物の長寿命化に向けた設計の必要性
一級建築士が担う住宅や大規模建築物の長寿命化に向けた設計の必要性は高まっています。
近年、建築物の老朽化に伴い、建物の修繕費用が膨大になることが問題視されています。
一級建築士は、建築物の設計から対策を考える必要があります。
例えば、建物の耐震性や防災性を向上させることで、地震や災害に対する対応が可能となります。
また、建物の構造や素材の選定において、耐久性や長寿命化を考慮することが必要です。
ポイント
さらに、建物の保守管理に関する情報提供や、修繕計画の作成支援など、一級建築士は建物のライフサイクル全体を見据えたコンサルタント的な役割も担うことができます。
建築物が長期間に渡って安全に使用されるためには、一級建築士の知識と技術が必要不可欠です。
一級建築士が担う地域の防災対策における重要性
一級建築士は、地域の防災対策において重要な役割を果たしています。
建築物は、地震や台風などの自然災害に対して耐震性や耐風性を有していることが求められます。
このような耐震性や耐風性は、一級建築士による建築物の設計によって実現されます。
また、一級建築士は、地域の特性を理解し、地盤や地質などの条件に合わせて建築物の設計を行うことができます。
ポイント
さらに、一級建築士は、地域の防災計画に関与したり、建築物の耐震診断のアドバイザーとして貢献することもできます。
地域に合わせた防災設計を行うことで、地域住民の安全性を確保することもできます。
建築における環境問題への貢献
一級建築士は、環境負荷の低い建築物を設計するために、再生可能エネルギーの活用や省エネ技術、断熱材の使用など、様々な工夫を行っています。
特に、地球温暖化対策として、建築物の二酸化炭素排出量を削減することが求められています。
一級建築士は、環境に配慮した設計をすることで、建築物の省エネ化に貢献することができます。
具体的には、断熱性能やエネルギー効率の高い設計や、自然素材を活用した建材の採用などが挙げられます。
ポイント
また、廃材の再利用や建築物のリサイクルにも注力し、環境に優しい建築物の実現に取り組んでいます。
さらに、環境に配慮した建築物の設計だけでなく、建築現場における環境保全にも力を入れています。
一級建築士は、建築物の環境負荷を低減することもできます。
まとめ
今回は「一級建築士がどれくらいのすごさなのか」について紹介しました。
一級建築士は、建築物の設計・建設・管理に関する業務を行う資格の最高位です。
建築物の設計や監理をはじめ、建設業界以外でも幅広く活躍することができます。年収も平均より高い傾向にあります。
ポイント
一級建築士の取得には多大な労力が必要ですが、その資格を持つことで、様々な分野で活躍ができます。
一級建築士の試験は大変ですが、もしあなたが目指す先に一級建築士があるならば、挑戦してみるのがオススメです。
僕も一級建築士になってよかったなと思っています。
というわけで以上です。
本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。
というわけで以上です。
本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。