「一級建築士に最短でなるにはどうすればいいの。一級建築士になるにはどうすればよいか教えて下さい。」
本記事ではこういった方向けです。
こんにちは。ポンタです。
令和元年度に一級建築士試験にストレート合格しました。
一級建築士の受験するためには、受験資格が必要となってきます。
受験資格は、資格によるものや学歴によるもの等があり、一級建築士になる道は様々です。
そんな中でも、最短で一級建築士になるにはどうすれば良いのか考えた事がある方も多いと思います。
今回は、一級建築士に最短でなるためには、どうすれば良いのかについて紹介していきたいと思います。
一級建築士になる為の最短ルートについて
一級建築士になる為には、学歴や資格の取得など様々です。
色々な受験資格がある中でも、最も最短で一級建築士の受験資格を得られるのは、20歳になります。
今までは、受験資格に実務経験が必要でしたが、令和2年度から受験に実務経験が不要となりました。
そのため、今までは最短でも大学を卒業して2年の実務経験の後、25歳で一級建築士になる道が最短でしたが、今では最短だと20歳で、一級建築士になれるようになりました。
一級建築士の主な受験資格を得る方法について順番に解説していきます。
大学を卒業した場合
まず、最も一級建築士の受験者が多いルートだと思います。
従来では、大学で建築を専攻して2年の実務経験を得るルートが最短でしたが、今では学歴で受験する場合の中では最も、一級建築士の受験資格を得るのが遅いルートになりました。
一般的に大学は4年間通う事になる為、卒業して受験資格が得られるのが23歳の年度です。
大学の場合は卒業するだけで一級建築士の受験資格を得る事ができる為、二級建築士を飛ばして受験する事ができます。
また、一般的に一級建築士は働きながら受験する事になるかと思いますが、大学院に進学する事で在学中に受験できることもメリットです。
働きながらですと、中々勉強時間も確保できないません。その点、研究はあれど大学院の方が時間の調整はしやすいです。
僕の後輩は、一級建築士を在学中に取得したいが為に、大学院に進学したという人もいます。
その動機で大学院に進学はどうかと思いますが、賢い選択ではあるのかなとも思います。笑
専門学校を卒業した場合
一級建築士の資格を得る為に専門学校というルートもあります。
専門学校は基本的に3年生なので受験資格を得られるのが、22歳の年度になります。
大学のルートよりも1受験資格を得られるのが、1年早いですね。
専門学校の場合も卒業と同時に、一級建築士を受験できます。
しかし、注意しておくこととして、一級建築士の受験資格と免許の登録は別なことです。
一級建築士は免許の登録をして初めて、実務で使えます。
専門学校の場合は免許登録に必要な実務経験が4年と大学に比べ2年も長い為、受験は早くても登録自体は遅くなります。
工業高校を卒業した場合
一級建築士に最短で受験できるルートが工業高校の建築専攻を卒業する事です。
工業高校を卒業することで、二級建築士の受験資格を得る事ができます。
工業高校を卒業する年が19歳の年度なので、その年に二級建築士に合格すると、翌年の20歳で一級建築士を受験する事ができます。
学歴でストレートで一級建築士を受験する事はできませんが、受験資格の一つである二級建築士を取得していることを20歳で満たせるので、最短のルートになります。
ただ、二級建築士→一級建築士と連続で受ける事になるので、勉強付けの2年間にはなります。笑
そして、最大の懸念点は、他の学歴では、いきなり一級建築士を受験できのに対して、このルートでは二級建築士に合格しないと一級建築士までたどり着けないことです。
ただし、二級建築士に合格する事ができれば、予備知識や製図試験の感覚なども養われているので、初めて一級建築士を受ける方よりも有利な点もあります。
一級建築士の受験資格を得るための、最も最短のルートは工業高校を卒業して二級建築士を取得することです。
また、社会人の方で異業種で働いており、一級建築士を目指すのならば、最もオススメは専門学校です。
もちろん、大学等に入り直す道もありますが、その場合は仕事を辞めて通わないといけないかなと思います。
専門学校なら夜間コースもあり、同じ社会人経験者も多く在籍している場合もあります。
異業種の方が、いきなり仕事をやめて学校に入り直すのは、難しいケースも多いと思うので、働きながら一級建築士の受験資格が得られる専門学校に通う事をオススメします。
一級建築士は最短で受験資格を得ることに拘る必要はない
上記では、一級建築士に最短で受験資格を得る方法を紹介しました。
最も最短で一級建築士を受験するには、工業高校で卒業して、二級建築士を取得する事です。
最短で一級建築士を受験できるのは20歳です。
ですが、20歳で一級建築士を受ける事が1番の近道かというと、そうとは言い切れません。
理由としては、一級建築士を受験した後のことを考える必要があるためです。
一級建築士を最短で受験する資格を得たとしても、その後のことを考えると、最も受験資格を得るのが遅い大学を卒業した場合の方が有利なこともあります。
一級建築士試験の勉強について
工業高校を卒業した場合は、まずは二級建築士の取得からになります。
おそらく在学中から勉強し、社会人1年目で取得を目指す事になります。
そして、社会人2年目で一級建築士を受けます。
二級建築士を受けるタイミングが秋になるので、一級建築士の勉強は早くともその後です。
大学や専門学校に在学している方が、在学中に前もって時間をかけて勉強する事ができる分、二級建築士試験があるため時間は取りにくいかと思います。
また、社会人として働きながらの勉強になり、2年目となると少しずつ業務も増えていくタイミングかと思います。
勉強時間や体力についても、学生よりも大変になるかと思います。
その上、二級建築士の合格と一級建築士の合格を連続で目指さないといけないので、かなり大変ではあるかなと思います。
また、一級建築士の受験資格を最短で取得しても、その後に何度も落ちてしまっては最短で受けたメリットもなくなってしまいます。
勉強時間がしっかり取れる在学中に一級建築士を受験できる大学や専門学校は有利なのかなと思います。
一級建築士の仕事について
一級建築士として働いていく上で、仕事は様々です。
設計事務所、ゼネコン、ハウスメーカー等、一級建築士は独立して開業しない限りはサラリーマンとして働く事が多いです。
よく言われる事が、大卒の場合と高卒の場合は生涯賃金で4000万円ほどの差が生じる場合もあります。
一級建築士を最短で受験して合格したとしても、生涯的に見れば大卒で一級建築士を持っていない人の方が年収が高いこともあり得ます。
当然、転職などを行ったり、自分の努力次第ですが、一級建築士を最短で受けるためだけに、工業高校を選ぶよりも、多少遠回りに見えても大学進学を選ぶ方が良いケースもあります。
ただし、将来的に独立して自分の設計事務所をモツタ場合は話が別でしょう。
なにせ自分が社長になるわけですから、自分の実力次第で年収は変わってきます。
サラリーマンとして雇われるよりも、自分で設計事務所を構えた方が、稼げるケースも多く、仕事のペースもある程度はコントロールできます。
例えば、最速で稼ぎいで早期引退して、老後はゆっくり過ごしたいというような目標がある方などは、最短で一級建築士を取得して、開業する方法もあるかと思います。
その場合は、一級建築士の開業以外にも稼ぐ手段はあるのですが…笑
少しでも雇われの身から早く、独立したい方には最短の道もオススメなのかなと思います。
免許登録について
上記で早く開業したい方について紹介しましたが、実は一級建築士試験では、合格しただけでは業務に携われません。
一級建築士に合格して必要な実務経験を積んだのちに、一級建築士として免許登録をする事ができるので、実務経験が無いうちはまだ一級建築士は名乗れません。
また、それぞれの受験資格ごとに免許登録に必要な実務経験が異なります。
具体的には以下になります。
- 大学を卒業した場合:2年
- 専門学校を卒業した場合:3年
- 短大、高専を卒業した場合:4年
- 二級建築士で受験資格を得た場合:4年
上記のように実は受験資格と免許登録の最短は異なります。
大学を卒業した場合は2年間働く事で免許登録が可能になります。
最短だと25歳の年度ですね。また、工業高校から二級建築士を取得して20歳で合格した場合は、19歳の年から4年なので23歳となります。
なので、一級建築士に最短でなる方法は工業高校から二級建築士を取得して合格する事に変わりありませんが、実際に一級建築士として実務をこなせるのは最短で23歳となります。
上記の計算は休みなく働いた場合ですので、仮に試験に集中する為に働いてない期間があるとまた変わってきます。
二級建築士から一級建築士を受ける方は最低でも4年間は建築関係の実務経験を積まないといけません。
一級建築士は受験資格だけでなく、免許登録をいつ行う事ができるのかに着目しないといけません。
まとめ:一級建築士は最短に拘りすぎず自分に合った選択が重要
今回は一級建築士を最短で受験する事について紹介してきました。
最短で受ける場合は工業高校から二級建築士を取得して20歳で受ける事です。
ただ、大学生や専門学校生は、いきなり一級建築士を受験できます。
在学期間から勉強する事ができるため働きながら勉強する方よりも有利な面もあるのかなと思います。
一級建築士試験は、最短合格に拘りすぎずに自分に合った選択をする事が重要かなと思います。
というわけで以上です。
皆さん多忙な中、勉強するのは大変でしょうけどがんばって下さい。
本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。