「一級建築士試験勉強の範囲が膨大だけど、どこから勉強したらいいの?勉強する順番は?勉強を始めたはいいけど効率が悪い気がするなぁ。どんな順番で勉強したらいいですか。」
本記事ではこういった悩みを持っている人向けです。
こんにちは。ポンタです。
僕は一級建築士の勉強をしていた時に順番を決めてやっていました。
勉強を始めるまで、一級建築士試験の知識は、ほとんどありませんでした。
それでも「令和元年度」の一級建築士試験にストレートで合格する事ができました。
これが一級建築士の免許証です。
シンプルなデザインとなっていますね。
黒く塗りつぶしていますが、参考までに。
よくある疑問なんですが「一級建築士試験の勉強する順番はどうすればいいの」という問いがあります。
「習得にかかる時間と出題頻度によって勉強する順番を決める」です。科目や項目によって必要な時間は変わってきます。勉強する順番を決める事で効率の良いスケジュールを組めると思います。
では、「一級建築士試験の学科試験の勉強する順番」について紹介していこうと思います。
一級建築士試験の勉強をどこから手をつけたらいいか、どの順番で勉強していこうか考えてる方は記事をぜひご覧ください。
一級建築士試験で勉強する順番を決める理由
まずは理由としては以下の通りです。
- 範囲が広く、勉強するのに時間がかかる
- 人間の脳は忘れやすい
- 出題の傾向がある
上記を順番に説明していきます。
1. 範囲が広く、勉強時間がかかる
一級建築士試験は勉強する範囲が広く、取得するまでに時間がかかります。
一般的に必要な勉強は1000時間だと言われています。
勉強しなければいけない科目が5つもあり、法令集を作ったりと勉強の準備も必要だからです。
1000時間というと、1年間が365日なので1日におよそ3時間の勉強が必要だということになります。
実際は前年の秋あたりから始められる方が多いと思うので、もう少し多くなりますね。
たまに3ヶ月で合格したという方もいますが、あくまで目安として1000時間は必要だと思います。
確実な合格を目指すのであれば、前もって勉強時間を確保することが良いと思います。3ヶ月での勉強は、精神的にも肉体的にも辛いと思います。
なので、一級建築士試験には時間がかかりますので順番を決めて効率よく勉強しましょう。
2.人間の脳は忘れやすい
人の記憶は忘れやすいそうです。
エビングハウスの忘却曲線というものがあります。
下のグラフがそうです。
グラフの内容は以下の通りです。
- 20分後:定着率は58%
- 1時間後:定着率は44%
- 1日後:定着率は34%
- 1週間後:定着率は23%
- 1ヶ月後:定着率は21%
人は勉強したことを次の日におよそ7割忘れるそうです。
せっかく勉強して覚えた事も忘れてはもったいないです。なので、忘れにくい場所から順番に勉強した方がいいですね。
3.出題の傾向がある
一級建築士試験には出題の傾向があります。
「毎年」出題されている単元と数年に一度しか出ない単元があります。
例えば法規なら以下です。
- 毎年必ず出題されコスパの良い問題:消防法、建築士法、、、
- 数年に一度出題されるかも知れない問題:住宅品質確保法、、、
すべての科目を均等に勉強するという方法もありますが、出題がされやすい順番で勉強する方が効率がいいと思います。
せっかく時間をかけて勉強するので順番を決めて勉強した方がいいですね。
どの科目から順番に勉強するか
習得にかかる時間と出題頻度によって勉強する順番を決める方が効果的です。
理由としては、勉強したことが点数につながりやすく、手戻りが少なくなるためです。
まずは以下の図を見てください。
この図は出題される問題の傾向をグループ化したものです。
横軸には出題頻度、縦軸には習得にかかる時間で作成しました。
初期段階はDの問題から勉強する
合格する人と落ちる人はどこで差が生じるかというとD問題です。
出題の頻度が高く、勉強するのに時間がかかる問題だからです。
ぶっちゃけ直前で詰め込もうとしても間に合わない人が多いと思います。
Dに何が当てはまるのかと言うと下記です。
- 法規全般
- 構造力学
- 環境工学
法規は法令集の線引きも必要ですし、他の科目と比べて解き方に癖がありますので長期的に勉強して慣れた方がいいです。
構造力学と環境工学に共通するのは計算問題だということですね。
公式を覚えるだけではなく繰り返し問題を解いていくと良いと思います。
上記の問題は覚えたつもりでいても、少し捻られると解けなくなる可能性があるので、学習当初から時間をかけて勉強することがオススメです。
一度、解けるようになれば時間が空いても、思い出して解くことができる問題です。
勉強の初期段階ではまず上記の科目から順番に勉強するべきだと思います。
直前期に詰め込むB
Bに属する科目はDと同様に重要で、直前期で詰め込みましょう。
Bに属するのは暗記系科目です。そのため短期的に多くの量を勉強でき、得点に繋がりやすいです。
ここに当てはまる科目は、
- 計画の作品関係
- 施工の用語、数値関係
- 各種構造
- 設備関係
僕の場合は、だいたい4月、5月くらいから詰め込みましたね。
試験前の直前期は自分なりにまとめて繰り返し勉強していました。
ただ、上記の問題については、それなりに勉強してきた人は得点してきます。習得時間が短いので差は付きにくい問題です。できる限り取りこぼしがない様に勉強しましょう。
上記の科目を直前期に詰め込みましょう。
他は時間に余裕があれば
他は時間に余裕があれば一度、触れておけばいいと思います。
出るかわからない科目に時間を多く使うよりも、出題の可能性が高い科目に力を入れた方が効率がいいためです。
仮に出題されたとしても、他の受験者も得点できませんので差がつくことはありません。どうしても学習時間が足りずに本番までに間に合わなければ、捨て問にするのも一つの戦略です。
ここに時間をかけて勉強するのはもったい無いので、得点に直結するBとDに時間を割きましょう。
一級建築士試験は順番を決め効率よく勉強するべき
以上色々と説明してきましたが、一級建築士試験は範囲が広いですし闇雲に勉強しても時間がもったいないです。
順番を決めて効率よく勉強することが合格への近道になります。
まずは勉強する順番を決めて、長期的な計画を立てましょう。
また、一級建築士の学科試験の勉強方法については以下の記事で詳しく解説しています。
-
【一級建築士】学科試験の勉強法でお困りですか?【初学者向けに僕が合格した方法を紹介!】
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皆さん多忙な中、勉強するのは大変でしょうけどがんばって下さい。
以上です。
本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。