「一級建築士を取得したい。一級建築士になりたいけど、自分は受験資格があるのだろうか。免許登録ができる実務経験を待った方が良いのかな」
本記事ではこういった方向けです。
こんにちは。ポンタです。
設計事務所で実務経験2年を積んで、一級建築士に合格しました。
令和元年まで、大卒の場合は一級建築士の受験資格に「実務経験2年」が必要でした。
最年少で合格しても、社会人3年目の25歳でした。
しかし、令和2年度から一級建築士の受験資格が変わりまして、受験だけなら卒業後すぐに受けられるようになりました。
一級建築士試験は受験資格が変わりました。学校を卒業してすぐに受験が可能です。新卒の方は、会社のビジネス研修より一級建築士の勉強をした方が実務に役に立つかなと思います。仕事が忙しくなる前に勉強して取得してしまいましょう。
一級建築士試験の受験資格について紹介していこうと思います。
一級建築士試験の受験資格について
- 学歴で受験
- 資格を取得して受験
一級建築士試験をの受験資格は主に上記の2パターンです。
学歴で受験する場合
一級建築士は一定の学歴があれば受験することができます。
卒業と同時に受験資格が得られるということですね。
受験資格を得られる学歴は以下です。
- 大学
- 短期大学(3年)
- 短期大学(2年)・高等専門学校
ただし、一級建築士を受験できるのは建築に関する科目を履修している場合のみです。ようは建築学科などの卒業生のみになります。
資格で受験する場合
一級建築士は学歴以外に、一定の資格を取得していれば受験資格を得られます。
建築関係の学校を卒業していなくても以下の資格を取得していればOKです。
- 二級建築士
- 建築設備士
ちなみに二級建築士と建築設備士の受験資格の概要は以下になります。
二級建築士・建築設備士の受験資格
最終学歴(実務経験) | 実務経験のみ | |
二級建築士 | 大学・短大・高専 | 7年以上 |
建築設備士 | 大学(2年)・短大・高専(4年)・高卒(6年) | 9年以上 |
建築設備士は、「建築・電気・機械」関係の学校を卒業していれば受験資格を得られます。ただし、卒業後に実務経験がいることに注意が必要です。また、電気主任技術者などの資格でも受験できます。
建築関係の学歴がなくても資格を取得することで一級建築士の受験資格を得ることができます。
※受験資格と免許登録は別です
上記で一級建築士の受験資格を紹介してきました。
注意が必要な点は受験資格と免許登録は別物だということです。
免許登録するには、「実務経験が必ず必要」となります。
仮に大学卒業後すぐに一級建築士を取得しても免許登録はできません。
実務経験を得て、ようやく仕事で資格を使うことができます。
一級建築士の免許登録に必要な実務経験
受験資格 | 実務経験 |
大学 | 2年以上 |
短期大学(3年) | 3年以上 |
短期大学(2年)・高等専門学校 | 4年以上 |
二級建築士 | 二級建築士として4年以上 |
建築設備士 | 建築設備士として4年以上 |
一級建築士は受験資格と免許登録に必要な条件が違います。ただし、一級建築士に合格した時点で必要な実務経験があればすぐに登録することができます。資格を取得してからの実務経験ではないので注意が必要です。
一級建築士の受験資格は緩和されましたが、免許の登録には実務経験が必要です。
免許登録ができる実務経験の前に取得するメリット
一級建築士は実務経験なしで受験できるようになりました。
免許登録の実務経験を得る前に取得してしまいましょう。
社会人1年目は時間がある
社会人1年目は、まだ自分の担当を持たない場合が多いです。
大手企業であれば、3ヶ月〜半年ほど研修期間があるため、仕事に携わる前にがっつり勉強時間を取ることも可能です。
下記は大卒で受験する場合の勉強期間の例です。
- 勉強開始:大学4年生(11月)
- 学科試験:入社後3ヶ月(7月)
- 製図試験:入社後6ヶ月(10月)
企業にもよりますが、研修期間中に学科試験や製図試験を受けられるのは大きなメリットです。
一級建築士の知識は実務にも役立つ
一級建築士の知識は資格取得のための知識でなく実務でも役に立ちます。
特に法規や、構造等はどんな業種であれ建築業界で働く上で、欠かせない知識になります。
ぶっちゃけ企業で行われるビジネス研修よりは実務に役に立つかなと思います。
あくまで僕の感想ですが、、、笑
新卒の方は何よりも一級建築士の勉強をして、知識を蓄えた方が良いかなと思います。
免許登録を待つなら社会人3年目
「どうせ登録できないなら免許登録できるようになってから受験すればいいじゃないか」という意見もあるかと思います。
社会人3年目って結構忙しいです。
自分の担当の仕事も持って残業も増えてくる時期かなと思います。
ぼくも1年目より3年目の方が圧倒的に忙しかったです。
残業しながら勉強するのって結構しんどいです。笑
受験資格があるなら、仕事が忙しくなる前に新卒のうちにサクッと取得してしまいましょう。また、3年の間に転職したくなることもあるかと思います。そのときに一級建築士の資格を持っていると気持ちは楽ですよ。
一級建築士は仕事が忙しくなる前に、サクッと取得してしまうのが良いです。
まとめ:一級建築士試験は受験資格を得たらすぐに受けよう
今回は一級建築士の受験資格について紹介してきました。
受験資格が緩和されて学校を卒業してすぐに取得できるようになりました。
免許の登録の実務経験を待つよりも、仕事が忙しくなる前に受験することがオススメです。
受験資格が緩和されたことで新卒が圧倒的に有利かというと、必ずしも僕はそうとは思いません。すでに実務の知識を持っている方は応用問題や理解の速さの面でメリットはあると思います。
一級建築士試験は、思い立った時が受験するタイミングです。
勉強は大変ですが、合格後の達成感は大きいですよ。
というわけで以上です。
本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。