「現場仕事の給料ってどれくらいなの?現場の仕事って高給なイメージがあるんだけど実際はどうなの?」
本記事ではこういった方向けです。
こんにちは。ピオン太です。
僕は新卒で現場関係の仕事に従事していました。
よくあるイメージなのですが、現場監督などの建設業の仕事って高収入そうだなと感じている方もいるかと思います。答えとして、確かに、ぱっと見は高収入に見えますが、実は違います。
今回は、現場仕事の給料ついて紹介していきたいと思います。
現場仕事の給料は割に合わないと感じた
一般的に、現場の給料って高いイメージがあるかと思います。
確かに額面上は、平均よりもらえていますが、労働量に対して適正な給料かというそうではありません。
基本給が安く抑えられている
高給に見える給料もそのほとんどが、残業代などの手当だからです。
例えば、現場監督の平均年収は以下の通り。
- 東京:533万円
- 大阪:488万円
- 愛知:468万円
- 福岡:485万円
引用:求人ボックス
日本の平均年収が440万円程度なので、平均よりはもらえています。
しかし、現場監督の給料のうち20%~30%位は残業代などの手当です。月30万円もらっているなら、6~9万円程度は残業代などの手当になります。高給に見えるのは、他の人に比べてその分、多く労働しているからです。
現場監督が平均年収より多いのは、自分の時間を切り売りしているからです。
働く時間に給料は比例しない
上記の内容を見て、自分は働いても良いから稼ぎたいし問題ないと感じた方もいるかもしれません。
ですが、それは難しいです。建設業ではサービス残業が当たり前だからです。会社にもよるかと思いますが、ほとんどの会社で残業代が100%は出ません。
僕や建設現場に勤めている友人の労働環境をまとめてみると以下の通りです。
- 19時までは残業代が着く
- みなし残業代がすでに給料に含まれている
- そもそも残業はしてない記録になっている
上記のような給料体制になってる会社がほとんどです。一部の大手企業では、全て残業代が着く可能性もありますが、現場で働く以上は、サービス残業は覚悟しておくべきですね。
僕は労働には対価を支払うべきだと考えているので、サービス残業の存在には嫌気が差しますね。笑
拘束時間が半端じゃない
上記の記事を読んで「まあ、サービス残業なんてどの会社でもあるし、多少は仕方ないでしょ」と思った方もいるかもしれません。
残念ながら、現場の残業はとても多いのです。建設業がブラックと言われる由縁ですね。
建設現場には工期が決まっており、そのほとんどにゆとりがなく、現場作業以外にも書類仕事など作業量も多いことが原因です。
僕が現場で働いていた時のスケジュールが以下の通りです。
- 5時:起床
- 6時半:出社
- 17時:現場終了
- 22~23時:帰宅
- 24時:就寝
現場終了から帰宅まで、何があったんだ、というスケジュールですね。笑
実は現場終了は仕事が開始のスタートです。基本的に日中の現場が動いている間は、現場の仕事を行い、自分の仕事に着手できるのが17時からなんです。17時から帰宅までは写真整理や書類や図面を作成しています。
現場は始発から終電まで働くことも珍しくありません。給料が出るならガマンもできるかもしれませんが、そのほとんどがサービス残業でしたので、何のために働いているのか分からなくなっていました。一度、自分の給料を時給で計算してみると、最低賃金より下回っていたのはショックでした。大学時代のアルバイトの方が稼げていたのは衝撃ですね。
現場の給料は、一見高給に見えますが、拘束時間が長いため時給に換算してみると実は低収入とすらいえます。
現場の仕事にこだわらないマインド
いくら平均収入よりも給料が上でも、休みなく働き続けることは嫌ですよね。
慣れてしまうと疑問を感じなくなる
慣れてしまうと、周りもみんな同じ環境で働いているし、建設業はこんなもんかな、といった様に疑問を感じなくなってしまいます。
実際に僕も仕方ないと納得したフリをして、諦めていました。
ですが、現場以外の仕事をしている友人に話を聞いてみたり、転職した今考えると、建設現場ほど過酷な環境もそうそうないなと感じました。
今の環境で、納得できている方は良いかと思いますが、サービス残業ばかりで休みなく働いて、自分の貴重な人生を浪費しているなと感じた方には、心が麻痺してしまう前に辞めてしまった方が良いです。
僕自身、現場から転職したことで収入は減りましたが、休みや時間は段違いに増えました。
幸福度は今の方が断然上です。
仕事は思ってるより沢山ある
皆さんの中には、現場仕事からは他の仕事へは転職できないと思ってる方もいるんじゃないでしょうか。
ですが、意外と知らないだけで仕事って沢山あります。建築の知識が役に立つ仕事は、建設業だけではないからです。
例えば、以下の通りです。
- 建材メーカー
- メーカーの施設職
- プロパティマネジメント
- 独立行政法人
- 警察や消防の施設職
- 鉄道会社等のインフラ企業
上記のように、設計や現場以外にも異業種で建築の知識を持っている方が求められています。
大きな会社であれば自社に専門の建築職の方がいます。待遇も、そのメーカーの福利厚生が適用されているためゼネコン等より安定しています。
もしかしたら一時的に年収は落ちるかもしれません。それでもその分野で経験を積んでいけば、昇給していきます。それでも足りないなら空いた時間で、副業などを始める選択肢もあります。自分の意思で働いて稼ぐのと、会社からサービス残業を強いられるのは気持ち的に全然違うかなと思います。辞めたい時に辞めることもできますし。
まずは、どんな求人があって、どんな仕事があるのかを調べてからでも、諦めるのは遅くありません。
失敗しても次に活かせば良い
今の仕事を辞めて新しい仕事を探すのも大変かもしれません。僕も思いました、転職活動は大変そうだし、面接をもう一度するのは嫌だなと。
でも、自分が動き出さない限り何も変わりません。行動した方が自分の経験になるため、迷っているなら行動した方が良いかなと僕は考えています。
例え、失敗したとしても反省を生かして次に繋げれば良いのです。失敗しない人はいないので、成功した人もたくさん失敗しています。僕もダメもとで、今の会社に応募してみたら、案外すんなり決まりました。
何かをする前って不安になるかと思いますが、初めてみると思っていたよりも物事がすんなり進むことも多くあります。僕も変化は怖いなと感じることもありましたが、やらない後悔よりやった後悔の方が断然良いなと思います。特に、ポジティブな事でしたら尚更です。
何かを始める前が一番不安なのかなと思いますが、思い切って行動して良かったと僕も日々感じています。
不満があるなら少しずつでも行動してみましょう
今回は、現場仕事の給料について紹介してきました。
現場の給料は、一見、高給に見えますが、実は残業などの手当の割合が多く、サービス残業も当たり前なのが建設業界です。
少しでも今の生活に不満があるなら、まずは行動してみるのが良いかなと思います。
いきなり辞めなくても、転職サイトを調べてみたり、転職エージェントに自分のやりたい事を相談してみたり、方法は沢山あります。
僕もそうでしたが、うまくいった未来を考えながら、少しずつでも良いので、動いてみる事がオススメですよ。僕も今は休日や、平日の夜をブログ等の趣味に費やしながら、有意義に過ごすことができています。笑
というわけで以上です。
本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。