「一級建築士の免許の登録ってどうやってするの?免許登録に必要な条件はなんだろう。」
本記事ではこういった方向けです。
こんにちは。ポンタです。
僕は令和元年度に一級建築士に合格し、免許の登録をしました。
一級建築士は試験に合格しただけでは名乗れません。
免許の登録をして、ようやく一級建築士として業務を行うことができます。
また、一級建築士の免許登録は結構面倒だったりします。笑
先延ばしにせずに、合格後すぐに登録してしまいましょう。
一級建築士の免許登録は、必要な書類が多く、お金も安くはありません。実務経歴の審査もあるため3ヶ月以上かかります。一級建築士としての実務経験等にも影響してきますので早めに登録しましょう。
今回は一級建築士の免許の登録について紹介していこうと思います。
一級建築士の免許登録の方法
令和2年度より一級建築士の免許登録の方法が変わりました。
「実務経験の確認を登録のタイミングで行う」ようになったため必要書類が増えました。
登録申請の必要書類一覧
申請書名 | 注意点 |
一級建築士免許申請書 | 日本建築士会連合会のHPでダウンロード |
一級建築士住所等の届出書 | 日本建築士会連合会のHPでダウンロード |
本籍の記載のある住民票の写し | ・マイナンバーの記載がないもの ・発行の日から6ヶ月以内のもの |
証明写真 2枚 | ・縦45mm×横35mm ※1.申請書と2.住所等の届出書に貼付 |
登録免許税納付書の領収証書 | 60,000円 ※必ず申請者名で納付 税務署名は、麹町税務署にする。 ※領収日付印のある「領収証書」の原本を申請書の第三面に貼付 |
申請手数料の払込受付証明書 | 28,400円 ※必ず申請者名で払い込み ※領収日付印のある「払込受付証明書」の原本を申請書の第三面に貼付 |
合格通知書のコピー | 製図試験の合格通知 |
学歴・資格等に関する書類 | 学歴証明書、免許証のコピー |
実務経歴書 | 日本建築士会連合会のHPでダウンロード |
実務経歴証明書 | 日本建築士会連合会のHPでダウンロード |
本人確認ができる公的な身分証明書のコピー | 運転免許証、パスポート、マイナンバーカード等 |
※実務経歴が令和元年以前の実務経歴と同一である旨の申告書 | 日本建築士会連合会のHPでダウンロード |
一級建築士の免許登録に必要な書類を上記にまとめました。
用意するものが多いですが、全て揃っていることを確認して建築士会へ提出しましょう。
登録に必要な金額は「88400円」
一級建築士の登録に必要な金額は約9万円です。
令和2年度より実務経験の審査を免許登録時に行うようになったため、申請手数料が増えました。
- 令和元年以前:19200円
- 令和2年度 :28400円
上記の申請手数料に、登録免許税「6万円」を足して「88400円」です。
登録免許税と申請手数料はどちらも銀行、郵便局で支払いが可能です。申請手数料は「ゆうちょ銀行等やATMの用紙」で支払いできます。登録免許税は、「国税収納金・整理資金納付書」を建築士会や、銀行で入手しましょう。
建設業で働く人なら誰もが知っている有名な資格となっています。
実務経歴の審査は3ヶ月
申請の資料で一番大変なものが実務経歴書だと思います。
記入する部分が多く、「実務経験の対象となる業務内容や実務経験に計算する期間」を具体的に記入しないといけません。
また、実務経歴の証明には、一級建築士の証明が必要です。
上司に実務経験の証明をもらわないといけないので、しっかり準備しておきましょう。
実務経験の審査が通ってから免許登録となります。審査時には書類に不備があれば、電話で確認や再提出もありえます。ただでさえ、審査には3ヶ月ほどかかりますので、しっかり記入しておきましょう。
実務経験の審査には時間がかかりますので、準備は早めにしておきましょう。
合格後すぐに登録した方が良い理由
- 免許がすぐに届く
- 一級建築士としての実務経験が早くなる
- 登録番号が若くなる
一級建築士免許の登録って、結構面倒なんだなと思われた方も多いかと思います。
面倒だとついつい先伸ばしにしてしまいがちですが、「早めに登録しておくとメリットもあるよ」ということもお伝えしたいと思います。
免許がはやく手元に届く
当たり前の話なんですが、登録の手続きをすぐに済ませば、手元に届くのもはやくなります。
免許が早く届くことのメリットは「一級建築士として早く仕事ができる」ということです。
以下にメリットをまとめてみました。
- 名刺に一級建築士と記載できる
- 自分の名前で設計図書をつくれる
- 一級建築士の資格手当がもらえる
ざっくり上記のようなイメージです。
僕の設計事務所では、資格手当の付与は免許の登録が済んで、一級建築士として仕事ができるようになってからでした。
免許の登録が遅れれば資格手当の支給も遅くなっていました。笑
一級建築士としての実務経験が早くなる
一級建築士として仕事ができるのは、免許の登録された日からです。
一定の資格には、「一級建築士を取得してからの実務経験」が受験資格になっているものもあります。
例えば以下の資格です。
- 管理建築士
- 構造設計一級建築士
- 設備設計一級建築士
管理建築士は登録された日から3年、構造、設備設計一級建築士は一級建築士として5年の実務経験が必要です。免許の登録には3ヶ月以上かかるので、最短の受験資格を目指すならすぐに登録した方が良いです。
登録番号が若くなる
同じ年度の合格者でも免許の登録が早い人から登録番号が決まっていきます。
登録番号は、一級建築士として今後ずっと使用していく番号です。
少しでも若い番号の方が良いかなと思います。
これは一級建築士あるあるだと思うんですが、
一級建築士の先輩や友人と話すときに、よく登録番号の話になります。
業務には関係ないことですが、少しでも若い番号の方が、早く一級建築士になったということで話のネタにできます。笑
登録番号については気にされない方も多いかと思いますが、資格手当や実務経験は早く免許登録するメリットになるかなと思います。
まとめ:しっかり準備して免許登録をしよう
一級建築士の免許登録は申請から3ヶ月はかかります。
提出しなければいけない書類や金額など、いろいろ多いですが準備をしっかりして早めに登録してしまいましょう。
早く登録することのメリットは以下の3つです。
- 免許がすぐに届く
- 一級建築士としての実務経験が早くなる
- 登録番号が若くなる
免許の登録は面倒ですが、先延ばしはオススメしませんよ。笑
というわけで以上です。
本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。