「建設現場から転職したいけどどんな方法があるんだろうか。建築以外の仕事に就く方法もあるのかな。現場から異業種に転職も可能なのか。」
本記事ではこういった方向けです。
こんにちは。ピオン太です。
僕は元々、建築会社で現場の仕事をしていました。
現場の仕事って大変ですよね。残業も多く、肉体的にも精神的にも合わない人には本当に辛いと思います。僕は、現場から転職できて良かったと考えています。
今回は、建築業界で働いている方向けの転職の方法について紹介していきたいと思います。
現場から転職するための3つのパターンを紹介
まず、転職のパターンを紹介していきます。
転職といっても様々で、漠然と動くよりどのようなルートがあるのか把握しておいた方が転職先を絞りやすいからです。
転職のパターンの内訳は以下の通りです。
- 同業種に転職
- 未経験の異業種に転職
- 軸ずらし転職
大きく分けると3つに大別されます。
建設業界向けの具体例を交えながら、順番に解説していきます。
同業種に転職
このパターンは建設業界内で転職先を探す方法です。もっとも一般的な転職パターンとなります。
このパターンが向いている方は、建築の仕事はしたいけど今の会社や環境に合わないと感じている方です。人間関係を変えたい方や、収入を上げたいと考える方ですね。
このパターンのメリット、デメリットは以下の通り。
メリット
- 自分の慣れ親しんだ仕事をすることができる。
- 転職先を見つけやすい。
転職先でも即戦力として活躍することができることや、すでに働いている業界なので転職先の企業を見つけやすいことがメリットになります。
デメリット
- 労働時間は減らないかもしれない。
- 仕事の内容が変わらない。
建設業界は忙しい会社が多いので、残業や休日出勤が嫌な方は転職先でも同じ状況になり根本的な解決にならないかもしれない。また、建築の仕事に関わりたくない方にも向かないパターンとなります。
転職先の例
- ゼネコン
- ハウスメーカー
- 設計事務所
- 公務員(建築職)
上記の通りです。建設業界の王道の職種になります。現場から設計、積算、公務員など職種を変える転職パターンもあります。
建築関係で働いていきたい方はこの転職パターンになります。
未経験の異業種に転職
このパターンは建築とは違う業界に転職し、全くの異業種で働こうというパターンです。
このパターンが向いている方は、建築の仕事とはもう関わりたくない方、他にやりたい事ができた方向けですね。
このパターンのメリット、デメリットは以下の通り。
メリット
- 建築以外の仕事ができる。
- 職場環境を大きく変えられる。
メリットとして、建築とは別の仕事をすることで、別の働き方を行えることや、新しいスキルを身につけられること、建設業界にいては関わる機会がなかった方と知り合うことができること等があります。
デメリット
- 仕事を一から覚えることになる。
- 未経験のため仕事を探すのに苦労するかもしれない。
未経験の業種のため、仕事はまた一から覚えないといけないので勉強が必要になります。また、未経験の業種のため良さそうな転職先を見つけるのに苦労するかもしれないデメリットはあります。
転職先の例
- プログラマー
- 工場
- 事務員
上記以外にも業界はたくさんあります。ただし、未経験となると即戦力ではないので年収は下がるかもしれません。ですが、一度業界に足を踏み入れれば、自分の努力次第でその業界でステップアップは可能です。
転職する前に資格を取ったり、スクールに通ったり事前に勉強をしておくと転職がしやすくなります。
建設業界にこだわらずに自分のやりたいことがあるならば異業種の転職のパターンもあります。
軸ずらし転職
このパターンは建築の知識や経験を活かしながら、業界や職種をずらして転職するパターンです。
このパターンが向いている方は、建築の仕事や経験を生かして異業種で働きたい方向けです。
このパターンのメリット、デメリットは以下の通り。
メリット
- 知識・経験を活かすことができる。
- 別の業界や職種で働くことができる。
今までの知識や経験を活かしながら働けるので、一から学び直す必要はなく年収も評価してもらえること、今の仕事とは別の働き方ができると言う点がメリットになります。
デメリット
- 志望動機や自己PR等を考える必要がある。
- 求人探しや企業研究が大変。
デメリットとしては、「自分の経験や知識がどんなことに活かせるのか、なぜその仕事なのか」を面接で問われるのでしっかり考える必要があること、どんな仕事があるのか求人探し、企業研究などの情報収集が大変なことです。
転職先の例
- 建材メーカー
- ファシリティマネジメント
- エネルギー会社等のインフラ企業
- 独立行政法人
- 大学職員
- 資格学校
- 建築系メディア
上記以外にも建築の知識や経験を活かせる仕事はあるかと思いますが、求人を探すのは中々大変です。世の中には知らないだけで多くの仕事があるので、知らないというだけでチャンスを逃すのはもったいないです。
下記でも説明しますが、自分一人で悩むよりも転職エージェント等のプロの方に相談してみるのがおすすめです。相談だけなら無料ですので僕は色々なサービスを利用していました。
僕が行った現場から転職するための4つの方法
上記では建築業界の転職のパターンを紹介しました。
次に、実際にどのように現場から転職するかを解説していきます。
僕が実際に行っていたことなので、参考になれば幸いです。
①求人サイトを定期的にチェックする
まず、1つ目が求人サイトを閲覧することです。
理由としては、様々な求人に触れることができるので仕事や業界の知識が身に付きます。どんな仕事があるのか、この業界なら待遇はこれくらいが妥当だなといった様な見方がオススメです。
求人サイトの例としては以下のようなものです。
求人サイト
- リクナビNEXT
- マイナビ転職
- DODA
- エン転職
- インディード
上記のようなサイトです。複数のサイトをブックマーク等しておくと比較できて便利です。
ポイント
時間がある時などに見る癖をつけておくと、良さげな求人を見つけやすくなるのでオススメです。僕の友達も良さそうな求人が出たためタイミングで応募して、内定を得てから転職しました。
ただ、良い条件の求人が掲載されるかはタイミング次第なので中々転職先が見つけられない可能性もあります。
仕事や業界の勉強だと思って定期的に見てみると良いかと。
②職業紹介所に足を運んでみる
2つ目が職業紹介所に通うことです。他の方法に比べれば優先度は低めになります。
理由としては、条件の良い求人が見つけにくく、求人を少ない情報で判断しないといけないため、イメージがつきにくいためです。求人サイトに比べて写真やインタビュー等がないのです。
職業紹介所の例としては以下のようなものです。
求人サイト
- ハローワーク
- 民間の紹介所
ハローワークはよく耳にする職業紹介所で、イメージがしやすいかと思います。
もし、既に退職済みの方はハローワークには失業保険の申請などで行くことになるため、ついでに求人も検索しておきましょう。求人を検索するだけでも、失業保険の活動実績として申請できますのでオススメです。
ポイント
ただ、ハローワーク等に掲載されている会社は、求人サイトや転職エージェントに掲載料を払えない企業が多いです。地元の企業でハローワークに馴染みが深い企業などは別ですが、人材確保に資金を回すことができない企業もハローワークを利用しているので、年収アップを目指す人は注意が必要です。
離職済みの方は、ついでに求人の検索もしておきましょう。
③転職エージェントから情報をもらう
3つ目が転職エージェントに話を聞いてみることです。
理由としては、一人で考えるより業界のプロに実際に話を聞いてみた方が自分が気づかない事に気づいたり、知らない情報を知れたりできるからです。転職活動は情報戦なのです。
転職エージェントの例としては以下のようなものです。
求人サイト
- リクルートエージェント
- DODA
- パソナキャリア
- マイナビエージェント
- キャリコネ
- 転職会議
- 建設転職ナビ
- 建設•設備求人データベース
- RSG
前半は業界全体に強く、後半は建築に特化したエージェントです。無料なので、何社かピックアップして登録しておくと転職市場の情報が多く得られます。
また、転職エージェントは、求人サイトには出ないような非公開の求人を紹介してもらうことや、自己分析、企業研究、面接対策も行ってもらうこともできます。
ポイント
よくある勘違いなのですが、転職エージェントに登録して面談したからといって必ず転職しないといけないわけではありません。求人を紹介してもらっても応募するかは自分で決めることができるからです。面談は無料で、転職市場の情報や自分の市場価値を客観的に教えてもらえるので、話だけでも聞いてみると転職活動の参考になります。
僕は色々なエージェントに登録して利用していまして、登録してるだけで転職対策のイベントに参加できたりするので有効に活用しましょう。
④キャリアコンサルタントに相談する
4つ目が求人を紹介してくれるわけではありませんが、キャリアコンサルタントです。
自己分析や悩んでいること、自分のこれからのキャリアについてアドセンスをもらえるからです。
キャリアコンサルタントは以下のような利用方法になります。
利用方法
- フリーランスの方にzoom等で面談する
- 事務所に直接伺う
地方の方は事務所が少ないため、フリーランスの方を利用することになるかと。家でPCやスマホがあれば相談できるので人によっては、そちらの方が良いと思います。
ポイント
僕も面談を受けて自分が何をやりたいのか再認識できてスッキリしました。キャリアコンサルタントは有料になるのですが、営利目的なしで相談に乗っていただけるので迷っている方は一度、相談してみることがオススメです。
求人は紹介してもらえませんが、今後のキャリアのヒントをもらうことができます。
将来に不安があるなら、まずは一歩を踏み出してみる
今回は、現場から転職するための3つのパターンと4つの方法について紹介しました。
転職には同じ業種に転職するだけではなく、職種などの軸をずらす方法もあります。自分に合ったパターンや方法を見つけてみましょう。
少しでも今の環境に不満を感じているのならば、求人サイトを閲覧したり、転職エージェントの話を聞いてみるにしてもどちらも無料ですので、試しに利用してみるのもありです。
実際に転職するかどうかを考えるのは、その後でも遅くはありません。
僕は何もせずに将来に不安を抱えている方が怖かったので、転職のために動くことに悩むことはありませんでした。
というわけで以上です。
皆さん多忙な中、勉強するのは大変でしょうけどがんばって下さい。
本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。