「一級建築士の勉強で構造設計を学びたいけど分かりやすい本を教えて欲しいな。構造設計初心者だけど何で勉強すればいいのかな」
本記事ではこういった方向けに本の紹介をさせて頂きます。
こんにちは。ポンタです。
僕は構造設計事務所に勤めながら、一級建築士試験にも合格することができました。
僕は設計事務所に勤めるまで、構造設計の知識もあまりなかった為、0からのスタートでした。
そんな中、構造設計の基本を学ぶため本書を見つけました。
今回は、構造設計を始めて勉強する方や、一級建築士試験のために構造の基本を学びたい方のために「初心者のための鉄筋コンクリート建築の構造設計」について紹介していきたいと思います。
本の概要について
今回紹介する本は、「初心者のための鉄筋コンクリート建築の構造設計」という本です。
この本は、鉄筋コンクリートの構造設計を基本的なことが学べます。
内容も簡潔に書かれており、ページ量も少なめなため初学者にはおすすめな内容となっています。
本の概要は以下の通りです。
構造計算として基本的な鉄筋コンクリート造を取り上げ、その構造、具体的な計算方法をわかりやすく解説する。また構造計算の手順を理解するために簡単な2階建を計算例として示す。
初版が平成2年に発行のようで、そこから改訂を繰り返しているようですね。
著者は、「佐藤哲」 さんという方で簡単な経歴は以下のようなものです。
1938年長崎県に生まれる。1969年日本大学理工学部建築学科卒業。小池建築設計事務所勤務。1971年千葉県立市川工業高等学校教諭。現在、千葉日建工科専門学校専任講師、一級建築士。
それでは、本書の要点を紹介していこうと思います。
本書のオススメを3つの要点で紹介
それでは、実際に僕が読んで感じた本書のオススメポイントを3つの要点で紹介しまていきます。
構造設計を始めたばかりの初心者には手軽な内容
本書は、構造設計の初心者におすすめです。
構造設計を学べる本は、色々あるかと思いますが前もって知識がない方には読み進めるのが難しいのではないでしょうか。
僕自身も構造設計を0から勉強する上で、初めの1冊として読みやすい内容の本を探していました。
会社には、分厚い基準書等は沢山ありましたが、自分には前知識もなかったので、いきなりはハードルが高いかなとおもいました。
例えば、同じ鉄筋コンクリートの構造設計を学ぶ本として、
- RC基準:約500ページ
- 実務から見たRC構造設計:約320ページ
- 初心者のための鉄筋コンクリート建築の構造設計:約150ページ(計算例を除く)
ページ数も少なめで料金も手頃だったので、初めの入門書としてはちょうど良かったです。
いきなり詳しい本から始めるべきだという意見もあるかと思いますが、まずは軽い本で基本を抑えた方が理解も進みやすいと思います。
構造設計について簡潔に知りたい方にオススメです。
必要最低限の内容で基本書として最適
本書は鉄筋コンクリートの構造設計の基本的なことが分かりやすく書かれています。
あまり深い内容までは触れていませんが、その分基本として抑えるところの要点が絞ってあり、分かりやすくなってます。
鉄筋コンクリートの構造計算を、イラストを使ったり項目ごとに簡単な計算例を併せて紹介しています。
いきなり深い内容まで勉強しようとせずに、要点を絞って基本的なものから勉強したほうが身につきやすいと感じました。
初めの1冊目としては申し分ない内容かと思います。
基本を理解して次に繋げる1冊に最適
本書の内容は構造設計の基本的なことが理解でき、僕も今でもたまに見返す時もあります。
鉄筋コンクリートの断面算定に使う公式や構造規定など、簡潔にまとめられているので、簡単に見返すには最適です。
また、内容については、
- 荷重や外力、材料等
- 応力計算
- 断面算定
- 二時設計
- 計算例
上記のような構成となっています。
ただ、二時設計については、少し内容が不足しているかなと思いますので、別の本で保管する必要があるかなと思います。
構造設計の事をもっと詳しく学びたい方はこの本から別の基準書へと順番に読めば良いかなと思います。
他の基準書を読むための、足掛かり捉えると良いですね。
まとめ:構造設計の初学者にオススメの一冊
今回は「初心者のための鉄筋コンクリート建築の構造設計」を紹介してきました。
構造設計を始める初心者や一級建築士試験などで構造設計の基本的なことを理解したい人におすすめの一冊です。
基本的な内容を理解でき、ページ量もあまりない為読むのにそこまで時間もかからないかなと思います。
基準書を読む前の初めの1冊目にもオススメです。
というわけで以上です。
皆さん多忙な中、勉強するのは大変でしょうけどがんばって下さい。
本記事が少しでもみなさんの役に立ててれば幸いです。